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欧州サッカーPRESSBACK NUMBER
「日本代表で連続フル出場直後、なぜ…」DF伊藤洋輝“全治不明の再骨折”にバイエルン首脳も番記者もガク然「全員がショック。がんばれ、ヒロキ」
posted2025/04/22 06:06

日本代表で連続フル出場した後、ドイツで再負傷した伊藤洋輝。番記者は“無理して起用した”バイエルン側の落ち度を指摘した
text by

ゲオルク・ホルツァーGeorg Holzner / Kicker
photograph by
Kiichi Matsumoto
初ゴール後の“チームから受け入れられた様子”
「ミュンヘンでとても心地よく暮らしています。今季のチャンピオンズリーグ決勝はこの街で開催されるので、必ずそこまで勝ち進み、優勝したいですね」
負傷が癒えてチャンピオンズリーグとブンデスリーガにバイエルン・ミュンヘンの選手としてデビューした頃の伊藤洋輝は、当時の充実した日々について、そんなふうに笑顔で語っていた。ドイツ語も日に日に上達し、我々メディアと直接コミュニケーションすることもある。ヴァンサン・コンパニ監督からは信頼され、2月12日に行われたセルティックとのチャンピオンズリーグの一戦でデビューし、その3日後にはブンデスリーガにも新天地で初出場。昨季王者バイヤー・レバークーゼンとのアウェー戦という難しい試合でレフトバックを任され、68分まで出場してクリーンシートに貢献している(結果は0-0のドロー)。
翌23節のアイントラハト・フランクフルトとのホームゲームでも先発し、CKからのこぼれ球を押し込んで、バイエルンで初ゴール。直後に多くのチームメイトから笑顔で祝福された様子を見ると、チームに受け入れられていることがわかる。
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その2試合を含め、リーグ戦では6試合連続出場(先発は3度)、チャンピオンズリーグではセルティックとのデビュー戦のほかに、レバークーゼンとのラウンド16の第2戦に途中出場している。仲間やファンが待望した新戦力は、すぐさま主力のひとりとなったのだった。
「ヒロキは長身でアグレッシブ、左足から高精度のキックを放ち、汎用性にも優れている」と話したのはスポーツ・ディレクターのクリストフ・フロイントだ。「過酷なリハビリを乗り切って復帰してからは、日に日に成長を感じている。今後が楽しみな選手だよ」
野戦病院の最終ライン…伊藤への期待は高かった
日本代表の森保一監督もバイエルンのコンパニ監督と同じように、復帰した伊藤をチームのレギュラーに据えた。