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欧州サッカーPRESSBACK NUMBER
「日本代表で連続フル出場直後、なぜ…」DF伊藤洋輝“全治不明の再骨折”にバイエルン首脳も番記者もガク然「全員がショック。がんばれ、ヒロキ」
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ゲオルク・ホルツァーGeorg Holzner / Kicker
photograph byKiichi Matsumoto
posted2025/04/22 06:06

日本代表で連続フル出場した後、ドイツで再負傷した伊藤洋輝。番記者は“無理して起用した”バイエルン側の落ち度を指摘した
「ヒロキが再び重傷に見舞われてしまい、チームの全員がショックを受けている」とスポーツ・ディレクターのエベールは話した。
「長く辛いリハビリを乗り越えて復帰した彼が、またしても長期離脱を強いられることになった。彼の心中は推して図るべきだ」
今季2度目の離脱期間がどれほど長いものになるのかは、今のところ、誰にもわからない。前回と同じように半年以上、あるいは2025年中の復帰は難しいのではないかと見る向きもある。
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ミュンヘンの地元紙『TZ』によると、伊藤がプレシーズンに同箇所を負傷した際、チームは2カ月後にランニングを許可し、それによって状態が悪化。2度目の手術を要することになったという。今回は長距離を往復し、その間に2試合の代表戦にフル出場していた彼を、絶対に必要とはいえない場面で起用し、怪我を再発させたと考える人もいる。
真のビッグクラブに初挑戦している伊藤自身に、そうした考えはないかもしれないが、バイエルンで存在感を示そうとして無理をした可能性も、完全には否定できないだろう。
がんばれ、ヒロキ。バイエルンは君と共に
いずれにせよ、エベールSDが言ったように、チームは大きな打撃を受けている。ダヨト・ウパメカノ、デイビス、タレク・ブッフマンに続き、伊藤も故障者リストに入り、バイエルンの最終ラインは一気に手薄になった。インテル・ミラノとのチャンピオンズリーグ準々決勝の敗北も、これが大きな要因のひとつと言えそうだ。
「クラブは彼の復帰を全面的に支え、必要なものをすべて用意する。がんばれ、ヒロキ。バイエルンは君と共にいる」
そう話したエベールSDの気持ちは、日本人ファンにも共通するところだろう。
〈第1回からつづく〉

