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欧州サッカーPRESSBACK NUMBER
「エンドウは今夏移籍すべき」vs「エンドウは残留して」英国人記者が意見対立、リバプール遠藤航32歳…「“スタメン落ち”でもエンドウ人気は高い」
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田嶋コウスケKosuke Tajima
photograph byAFLO
posted2025/04/10 17:05

スロット監督と遠藤航32歳。リバプールはプレミアリーグ優勝が近づくが、遠藤はスタメン落ちが続く
また、スロット監督も一定の評価を与えている。自軍リード時の逃げ切り策として、エンドウを試合終盤に起用する試合が少なくない。日本代表はエネルギーとフィジカルの強さを注入して守備陣を支え、勝利につなげている。重要な場面でのチャレンジ、タックルも実に心強い。
スロット監督はダルウィン・ヌニェスの運動量の少なさを批判したことがあるが、出場機会の少なさに不満を抱える選手と対照的な“お手本”として、エンドウの名を挙げる。監督はエンドウを“プロの模範”として評価しており、その姿勢と努力を高く買っている。
しかし、現実は厳しい。フラーフェンベルフが守備的MFのレギュラーポジションを確立しており、エンドウがバックアッパーから立ち位置を引き上げるのは難しいだろう。それがエンドウの現在地だ」
「ミルナーのようになって欲しい」
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試合終盤に出場し、チームを勝利に導く――。近年では、元イングランド代表MFジェームズ・ミルナー(39=現ブライトン)がその職務を全うしてきた。ウイングやセントラルMF、トップ下、そしてサイドバックまでこなすマルチロールで、特に34歳あたりからリバプールでクローザーの仕事を任される試合が増えた。遠藤とミルナー。ピアース記者は2人に共通点が多いと言う。
「ミルナーもエンドウも、非常にクレバーな選手。途中出場というのは、外から見ているよりも遥かに難しい。試合の流れや相手のアプローチを、ベンチで的確に掴んでおく必要があるからだ。2人は、これらの役割をスムーズにこなしている。
また両者とも万能な選手である。エンドウは本職の守備的MFに加え、CBとしてもプレーできる。ミルナーも同じように複数のポジションをこなした。もっと言えば、試合や練習に取り組む姿勢も重要。ミルナーもエンドウも決して不満を口にせず、チームのために全力を尽くす。ベンチメンバーにこうした姿勢を持つ選手がいるのは、長いシーズンを戦う上でとても大事なことだ」
しかし、こうした評価と少しばかり異なる見方をしているのが、英紙サンデー・タイムズで主筆を務めるジョナサン・ノースクロフト記者である。
