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「月経の時期は白のビキニは避けたい」ビーチバレー会場に“ある異変”…パリ五輪で選手に聞いた「ビキニ派とショートパンツ派」両者の本音
posted2024/09/03 11:02
text by
吉田亜衣Ai Yoshida
photograph by
Getty Images
普段はメディアで取り上げられることが少ないビーチバレーだが、これが五輪になると瞬く間にニュースとして取り上げられる。今回のパリ五輪も例に漏れず、各国の女子チームのユニフォームがフォーカスされていた。
今回、出場した女子24チームのユニフォームは、ファッション性の追求もさることながらビキニ(セパレートタイプの水着)、ショートパンツ、Tシャツ、インナーウエア、スパッツなど多種多様。3年前の東京五輪と基本の規定は変わらないものの、前回以上に選択肢のバリエーションに富んでいた。
そんなビーチバレーのユニフォームの移り変わりを紐解くとともに、その理由を探った。
元ビーチバレー代表の本音「ビキニは多少抵抗ありましたね」
ビーチバレーが五輪の正式競技となったのは1996年のアトランタ五輪だった。アトランタ五輪にインドアバレー代表として出場した後、ビーチバレーへ転向した佐伯美香(現松山東雲女子大・短大バレーボール部コーチ)氏は、当時のことを振り返る。
「当時所属していたVリーグチームでもショートパンツでプレーしていましたし、ビキニを着てプレーするのは多少抵抗ありましたね。当時はアンダーウエアのウエスト位置がヘソのすぐ下まであってハイレグのような形が主流でした。でも、私たちの時代は選べなかったので、決められていたものを着ていました」
佐伯氏が証言するように、当時はまだビキニといえども布地の面積は大きかった。出場国すべてが規定に則った形のユニフォームを着用していたが、少しずつ形やデザインのあしらいが出始めたのは、アンダーウエアの横幅は「7cm以下」という規定が生まれた2000年代後半頃だろう。
2008年北京五輪頃から一部の出場チームのトップスの肩紐が紐タイプになったり、アンダーウエアのサイドやトップスのバックスタイルにメッシュの生地が採用されたり、斬新なデザインは見る者に強い印象を与えた。
そして本格的に国際バレーボール連盟がユニフォームの規定を一新したのは、2010年代からである。ビーチバレー発展途上国にも出場の機会を与えることを目的に五輪大陸予選がスタートし、24の出場チーム枠に大陸代表が設けられた。