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ドジャース激震「じつは試合前から異変が…」山本由伸の右肩負傷は“スライダーが増えた”から? 大谷翔平がサポート約束も、ベッツまで離脱

posted2024/06/18 06:01

 
ドジャース激震「じつは試合前から異変が…」山本由伸の右肩負傷は“スライダーが増えた”から? 大谷翔平がサポート約束も、ベッツまで離脱<Number Web> photograph by JIJI PRESS

ロイヤルズ戦の1回、右腕をもむドジャース先発の山本由伸

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田中大貴

田中大貴Daiki Tanaka

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JIJI PRESS

 アメリカ現地時間、6月15日の試合前。

 MLBに挑戦して14試合目の先発となるこの日、ロサンゼルス・ドジャースの山本由伸は、いつものように塁間の軽いキャッチボールを5分ほど行っていた。その後、80~90mの大遠投を10分、そして20mほどの距離で低く速いボールを10球ほど投げ込み、ブルペンに向かった。

 異変はすでに起こっていたのかもしれない。

 ブルペンで捕手を座らせた後、山本は数球投げるごとに右腕を揺らし、腕と肩の状態を確かめる仕草を何度も繰り返した。身体の動きをしきりに確認しながらウォーミングアップ。その表情には笑顔はなく、違和感を抱いてることはこの時点で窺えた。

大谷にひと言告げてベンチを後に

 前回のヤンキース戦の登板では7回を球数106球、被安打2、7奪三振、無失点、最速98.4マイル(約158km/h)のストレートとキレのある変化球で零封。白星こそつかなかったが、圧巻のピッチングだった。

 そこから中7日。予定より2日遅らせての登板となったロイヤルズ戦は2回球数28球を投げ終えたところで緊急降板した。

 オリックス時代は独特のクイック投法を取り入れる中で脇腹の張りと常に向き合ってきたが、上腕の張りを訴えての降板は日本時代にはなかったと記憶している。突然のアクシデントにデーブ・ロバーツ監督の表情は曇り、ベンチ内も慌ただしく動いた。山本は大谷翔平にひと言告げた後、ベンチを後にした。

【次ページ】 球速も遅く…診断は「右肩腱板の損傷」

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