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「ヒナコはどこ住んでるのー?」渋野日向子の“復活スマイル”を引き出した31歳のタイ人ゴルファー「“鬼滅の刃”はヒナコより詳しいデス」
posted2024/06/12 07:00
text by
南しずかShizuka Minami
photograph by
AP/AFLO
「『ハイキュー!!』の話とかしましたよ。ミーチャイさんが『もう一本!』って言ったりして。ハハハ」
米女子ツアー今季メジャー2戦目、「全米女子オープンゴルフ」の最終日。世界No.1女王を決める大会で、しかも優勝争いが懸かる場面で繰り広げられた会話だ。
渋野日向子は最終組の一つ前でプレーした。3日目を終えた時点で首位に2打差の4位。渋野にとって今季初の優勝争いがメジャーの大舞台となったのだから、「昨日の夜から吐きそうだった」というのも本音に違いない。でも、ラウンド中の渋野はよく笑っていた。正しくは同組のウィチャニー・ミーチャイと言葉を交わしては、笑っていた。
Netflixで日本アニメをチェック
説明しておくと、二人の話題にあがった『ハイキュー!!』とは、バレーボールを題材にした人気漫画のこと。すでにアニメ化もされ、国内外問わずファンは多い。バレーボール人気が高いタイ生まれのミーチャイとあって、日本人である渋野との会話の中で共通言語として『ハイキュー!!』を出したのだろう。
「大人になるまでそんなにアニメを見たことなかったんですが、『HAIKYU』にハマって、一気見しました。4シーズンを2週間で見ましたよ。主人公は体格的に恵まれてないですが、自分を信じて、挑戦し続ける。そんな主人公の姿勢やストーリーに励まされました。『Demon Slayer(鬼滅の刃)』の話もしましたよ。ヒナコより私の方が詳しい。ちょっと誇りに思います」
日本のアニメはNetflixでチェックしているという。実に楽しそうに話してくれるから、ついついこちらまで表情が柔らかくなる。