プロ野球PRESSBACK NUMBER
「監督の話はまだしゃべるなと」松井稼頭央監督「電撃休養」、連勝した試合後に何が起きていた? 正捕手は「僕のミスで負けた試合もある」渡辺久信GMは…
text by
中島大輔Daisuke Nakajima
photograph byJIJI PRESS
posted2024/05/27 17:20
26日の試合後、柔らかな表情で選手とコミュニケーションをとる松井稼頭央監督。一体、どのような思いが去来していたのか
「本当に一番悔しいのは自分たちです」
古賀は当事者として偽りない心境を明かした。
「もちろんファンの方も悔しいと思いますけど、僕たちは勝つために毎日やっているわけで。その中でこれだけ負け越している。でも今日の2連勝は第一歩じゃないですけど、もっと勝ちを増やしたいなと思います。勝った瞬間のファンの喜びをもっと増やしていければと思います」
責任を痛感する正捕手
極端な貧打にあえぐ西武打線は何とか現状を打破しようと、5月25日の試合前に野手ミーティングを開いた。選手会長の外崎修汰は心を動かされたと言ったが、正捕手を務める古賀はどう感じたのか。
「ポジション柄、僕だけ違う方向を向いてプレーしています。その中で勝てない、僕の配球ミスで負けている試合もある。(自身がリードで出す)指のサイン一つで勝敗が決まるというポジションを守らせてもらっている中での責任というか。そういうのをもうちょっと僕の中で自覚を持ってやらないといけないっていう思いですね」
複雑な感情を適切に表そうと、古賀は少しずつ言葉を継いだ。後からその内容を振り返ると、正捕手に抜擢してくれた松井監督への想いも込められているように感じられた。
グループLINEにて発表
古賀に話を聞き終えて数分後、西武の広報部長が駐車場で待つ報道陣の前に現れた。松井監督の休養について、まもなくプレスリリースを記者陣のグループLINEに流すという。
17時28分、別の広報から「監督人事に関するお知らせ」と題するPDFがLINEで配布された。渡辺久信ゼネラルマネジャー(GM)が監督代行を兼任するという。
同時に18時をめどに渡辺GM兼監督代行の会見が、駐車場の脇にあるカンファレンスルーム2階で行われると発表された。