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あなたが選ぶ「井上尚弥のベストバウト」は? 700人アンケート結果発表…「井上が最も苦戦した試合」「史上最高のワンツー」は何位?
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NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph byReuters/AFLO
posted2024/05/23 18:20
日本が世界に誇る“モンスター”井上尚弥の全27戦から「ベストバウト」を選ぶアンケート。トップ10にランクインした試合は?
7位 エマヌエル・ロドリゲス戦 27票
7位に入ったのは、階級トップのボクサーが集うWBSS(ワールドボクシング・スーパーシリーズ)バンタム級の準決勝としてグラスゴーで開催されたエマヌエル・ロドリゲス戦。この試合まで19戦19勝(12KO)というレコードを保持していたIBF王者ロドリゲスを相手に、井上は驚愕のパフォーマンスを見せつけます。
試合前の公開練習で父・井上真吾トレーナーがロドリゲスのトレーナーに突き飛ばされるという因縁もあり、いつも以上に殺気に満ちていた井上。2ラウンド、右ボディからつないだ会心の左フックがロドリゲスのアゴを打ち抜き最初のダウンを奪うと、甚大なダメージを負った相手に強烈なボディを連打。2度、3度とダウンを追加し、わずか2ラウンド1分19秒で決着をつけました。
ダウン中、試合の続行を拒むかのように首を振るロドリゲスの表情が、“怒れる井上尚弥”の恐ろしさを端的に表現していた――そんな見方をするファンも少なくなかったようです。
「階級最強の相手をわずか2ラウンドでKOした。ダウンしたエマヌエル・ロドリゲスが苦悶の表情で『もう無理』と首を振っていたのが忘れられない」(61歳・男性)
「1Rのハイレベルな攻防、2Rのモンスターの覚醒&エマロドのイヤイヤ首振りがもう最高すぎる!」(36歳・男性)
「当時、井上尚弥のキャリアで間違いなく一番強い相手に圧倒的な内容で完全勝利。ここから世界的な名声が爆発的に向上したと思うから」(33歳・男性)
「試合内容が本当に見ていて面白くて、スピードと手数で攻めてきたロドリゲスのパンチをさらに上回るスピードでガードしたり、かわしたり、カウンターで返したりしていて、機械のように正確で美しくて興奮しました。ロドリゲス陣営が井上尚弥をナメたり、父の真吾さんを突き飛ばしたりと試合前のストーリーがあったのもこの試合を面白くした要素だったと思います」(28歳・男性)