ボクシングPRESSBACK NUMBER
「実力差は明白」「井上尚弥が5~7ラウンドでKOする」米リング誌編集長が指摘するネリの致命的な悪癖とは?「危険な挑戦者ではあるが…」
text by
杉浦大介Daisuke Sugiura
photograph byJIJI PRESS
posted2024/05/06 06:02
計量はともに一発クリア。会見では緊張感が漂っていた
最終的に井上にとっての決め手になるパンチが何かはわかりません。フィゲロア戦同様、ボディブローかもしれないですし、顔面への強打の可能性もあります。いずれにしても、その電光石火のスピード、タイミングのよさ、どんなパンチでも相手を捉えられる正確さを武器に、井上は向こう見ずなメキシカンに序盤から重大なダメージを与えるでしょう。
かなり早い段階でダウンを奪うか、あるいは深刻に効かせてしまっても私は驚きません。ネリはプライドの高いタフガイですから、そこで早々と倒されてしまうことはないとは思います。中盤までは粘り、少し前がかりになった井上に対して随所にカウンターを当てて意地をみせるかもしれません。
ただ、ネリの頑張りもそこまで。終盤に差し掛かる前に、地力に勝る井上がネリを仕留めてしまうでしょう。先ほども述べた通り、日本のボクシングファンが歓喜するシーンは5~7ラウンドの間に訪れると私は見ています。