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ラップに料理、お笑いまで…! 盛んな“部内部活”に“恋愛推奨”《センバツ出場》中央学院高・相馬幸樹監督(45)が目指す「令和の高校野球」 

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高木遊

高木遊Yu Takagi

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posted2024/03/20 06:00

ラップに料理、お笑いまで…! 盛んな“部内部活”に“恋愛推奨”《センバツ出場》中央学院高・相馬幸樹監督(45)が目指す「令和の高校野球」<Number Web> photograph by Yu Takagi

中央学院高野球部を率いる相馬幸樹監督。多様な「部内部活」の設立や髪型の自由化、恋愛の推奨など独自の指導を行っている

 市立船橋高時代に当時の小林徹監督(現習志野高監督)が夏の大会敗退後に突然スイカ割りを提案。「凄く楽しかった。その後から地獄(の練習)が始まりましたが、チームはそこから夏の県大会を3連覇したんです」と原体験になった。また、大阪体育大時代はこの『部内部活』の元となるような月1回の映画鑑賞を目的とした「映画の会」を部内で自ら発足させていた。

 そして社会人野球のシダックスでは、練習は主に午前中から昼すぎのみで自由時間が多かった。競争は激しかった一方で、遊びも全力だった。チームの絆は深く「主力から裏方に回った選手まで、誰もが勝利を喜べるチームでした」と振り返る。

「苦しむだけが方法なのかな?」

 上位進出が予想されながらも昨夏に5回戦敗退を喫したことで、何かを変えなければと思った際に、その記憶が蘇った。

「なんか限界を感じたんですよね。“結果を出したい時に苦しむだけが方法なのかな?”って。思いきり緩める時が無いと、思いきり猛練習できるようなスイッチが入らないんじゃないかと思いました」

 こうした経験から、無理に指導者がチームワークを作ろうとするのではなく「遊びのグループワークが欲しいと思いました」と部内部活を、闇雲に練習量を増やすのではなく「猛練習できる日を増やしたかった」と週休2日を取り入れるチーム改革に打って出た。

 選手たちに常々伝えているのは「俺らがこれを正解にすれば、これが高校野球のスタンダードになる」ということだ。その正解の示し方は、センバツで1つでも多く勝ち上がることだ。

 目標は6年前に春夏ともに果たせなかった甲子園初勝利ではない。高校野球を変革するための「日本一」だ。

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