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青山学院や國學院の陸上部がアディダスのランニングアプリを活用して、とてつもない社会貢献活動になった理由とは?
text by
松本宣昭Yoshiaki Matsumoto
photograph byKiichi Matsumoto
posted2023/12/11 07:00
「MOVE FOR THE PLANET」のプロジェクトリーダー、アディダス ジャパンの福田新氏
ただし、代表合宿直前の時期。スケジュールの調整は難しいと思っていました。ところが、森保一監督をはじめ、帰国後の自主トレーニング中の選手たちにも活動のコンセプトに賛同いただき、快く参加してもらえました。当日は、森保監督自身もすごく楽しんで、たくさんの指示を出しながら参加者のみなさんをモチベートしてくれました。やはり森保監督も、日本代表選手のみなさんも、次の世代に何か繋げたいという思いが強い。そのおかげでとても多幸感に包まれたイベントになりました。参加した子供たちが日本代表選手とハイタッチして、笑顔で帰っていく姿を見たときは、本当に嬉しかったですね」
「MOVE FOR THE PLANET」のゴールとは
――JFAのほかに、印象的なコラボレーションはありましたか?
「発想の転換という意味で、町田ゼルビアさんと6月11日に行った『男気コース!!』というイベントは面白かったですね。ゼルビアさんのホームスタジアムである町田GIONスタジアムは「天空の城野津田」とも呼ばれるくらい丘の上に位置しています。最寄駅の鶴川駅からでも、徒歩だと1時間ほどかかります。以前からゼルビアさんはこの立地条件を逆手に取って、駅からスタジアムまでのウォーキングイベントを開催していました。
そこで今年は、このイベントと『MOVE FOR THE PLANET』のコラボを提案いただいたんです。J2リーグ第20節のV・ファーレン長崎戦当日に、参加者に鶴川駅前に集合していただいて、『MOVE FOR THE PLANET』に参加しながら約2時間の“男気コース”を完歩しようというイベントでした。駅からスタジアムまでの距離が遠いことはネガティブに捉えられがちですが、その過程がウォーキングというスポーツとなり、しかも寄付につながるということでサポーターのみなさんにも楽しみながら積極的に参加いただきました」
――来年以降、「MOVE FOR THE PLANET」の活動をどう成長させていきたいですか。
「おかげさまで世界中のアディダスの中でも、アディダス ジャパンの活動による参加人数は全体で6位となっています。本当にお客様と全パートナーのみなさんのおかげです。アディダスとしては、サステナビリティを流行やブームではなく、企業の主要戦略として掲げています。本当の意味でのゴールはみなさんの意識が変わること。『MOVE FOR THE PLANET』のようなプロジェクトがなくても、誰もが環境問題やSDGsについて考えて行動できることが理想です。そのゴールに近づくためにも、我々の活動がハブのような役割を担えたらいいなと思っています。来年のイベントについても、すでにいろいろと企画が動き出していますので、ぜひたくさんの人に参加してほしいですね」
アスリートの社会貢献活動を推進するHEROs。詳しくはこちら
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