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「バウアー残留」謎のトレンド入りも…DeNA“超大物”の1年をスポーツ紙はどう報じた?「電撃来日!!」から「ジャック バウアー」まで 

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プチ鹿島

プチ鹿島Petit Kashima

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posted2023/11/01 11:02

「バウアー残留」謎のトレンド入りも…DeNA“超大物”の1年をスポーツ紙はどう報じた?「電撃来日!!」から「ジャック バウアー」まで<Number Web> photograph by JIJI PRESS

DeNAに加入し、スポーツ紙をにぎわせ続けたバウアー

「ある事件」も話題になった

 この頃はバウアー旋風に乗ってDeNAがセ・リーグを制覇する勢いに見えた。

 こんな「事件」もあった。

『バウアー激怒で放送禁止用語連発、ハマの番長は理解「熱くなるのは」』(中日スポーツWEB7月1日)

 この日の中日戦でDeNAの「”珍守”で2死満塁になると、放送禁止用語と思われる言葉を何度も叫んだ」。

 自分自身を含めて「あの状況に腹が立った」「優勝するチームの野球ではなかった」という熱さがむしろ注目された。こうなってくるともうバウアー劇場である。

 7月におこなわれたオールスターゲームでは『球宴ジャック バウアー』(スポーツ報知7月21日)。

 ドラマ 「24」みたいな見出しも登場。※主人公の名前がジャック・バウアー。報知はこの見出しがお気に入りで7月15日にも使用していた。

登場せずともスポーツ紙をにぎわせる存在

 そしてバウアーは10勝を挙げた。シーズン終盤には右腸腰筋遠位部損傷で離脱するも、広島とのCS第1ステージ第3戦に登場か? と報道された。広島の2連勝でバウアーの登場は無かったが、最後までスポーツ紙をにぎわせたのである。

 ユーチューバーという顔もあり常に話題になるバウアー。登板となるとスポーツ紙は格闘技面のようなノリでも盛り上がる貴重な存在である。来年はどのユニフォームを着ているのだろう?

 以上、「月刊スポーツ新聞時評」でした。

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