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「フットボールの世界はクズばかり」なぜジーコ兄弟は“父が猛反対”→名手になれたか…日本代表“あのW杯惨敗の真相”もエドゥーが明かす 

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沢田啓明

沢田啓明Hiroaki Sawada

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posted2023/09/03 11:02

「フットボールの世界はクズばかり」なぜジーコ兄弟は“父が猛反対”→名手になれたか…日本代表“あのW杯惨敗の真相”もエドゥーが明かす<Number Web> photograph by REUTERS/AFLO

ドイツW杯時のジーコ監督とエドゥーTA

「最大の敗因は、1点リードした後、決定機を逃し続けて追加点を奪えなかったこと。終盤に至るまでに勝負を決めていなければならなかった」

――とはいえ、試合終盤に立て続けに3失点を喫するというのは……。

「判断ミス、技術的なミス、マークの遅れ――。いくつかのミスが重なった。なぜこれらのミスが出たかって? 先制逃げ切りに失敗して、心理的な影響を受けたのかもしれない」

――続くクロアチア戦は、0-0の引き分け。GS最後のブラジル戦は「GS突破には2点差以上の勝利が必要」という厳しい状況。前半、玉田圭司のゴールで先制したが、結果的に1−4の大敗でした。 

「クロアチア戦は、勝つチャンスがあったが決めきれなかった。ブラジル戦は前半、タマダの素晴らしいゴールでリードしたところまではプラン通りだったが、前半の最後に追いつかれたのが痛かった。前半をリードして終えていたら、後半に追加点を奪って勝てる可能性があった」

――「オーストラリアに敗れて、選手たちがバラバラになった」という見方があります。当時の選手の一部からも、そのような声が聞かれます。

「私はそうは思わないな。試合に多く出た選手もあまり出なかった選手も、全員が最初から最後までベストを尽くしてくれた」

ロシアW杯以降の日本は「格段の進歩を遂げている」

――2018年大会以降の日本代表の奮闘をどう評価していますか?

「2006年大会の頃と比べると、チームとしても選手個々も格段の進歩を遂げている。Jリーグで鍛えられた選手が欧州へ渡り、激しい競争に打ち勝って試合に出て活躍することで、大きく成長した。そして、欧州での経験を代表へ持ち帰っている。

 今では、世界のどこの国とも互角かそれ以上に戦うことができる。素晴らしい進歩で、今後、日本代表はさらに強くなると確信している。私とジーコは、アントラーズ、日本代表、そして日本のフットボール全体の進歩と発展の礎を築いたと自負している。そして、そのことに大きな誇りを抱いている」

【次ページ】 エドゥーとジーコはいつからボールを蹴り始めたのか

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