甲子園の風BACK NUMBER
「根尾は直立不動、中田翔はカラオケ大会」吹奏楽部の“カリスマ監督”が明かす大阪桐蔭の歴代選手秘話…「毎回アウェーの雰囲気」という甲子園での“秘策”は?
text by
梅津有希子Yukiko Umetsu
photograph byJIJI PRESS
posted2023/08/22 11:03
ドラフトで阪神から指名を受けた際、吹奏楽部のメンバーと記念撮影する藤浪晋太郎
“アゲアゲホイホイ”報徳の勢いに…
この夏、大阪桐蔭は6季連続の甲子園出場が叶わず、残念ながら吹奏楽部も出番のない夏となった。次の甲子園応援に向けて、どのような構想を練っているのだろうか。
「今年の春、準決勝で報徳学園に負けてしまいましたが、相手の『アゲアゲホイホイ』の応援が、スタンド全体を巻き込んですごかった。うちはシンフォニックなサウンドを常に意識してきたけれど、報徳の勢いのある応援を目の当たりにして、上品なだけじゃあかんなと」
「勝つのが当たり前」と思われている“横綱”大阪桐蔭だけに、相手チームを応援するという人も多いだろう。特に甲子園ではそのような雰囲気になりがちだ。
「うちは毎回アウェーの雰囲気」
「うちは毎回アウェーの雰囲気。どうしても『桐蔭倒せー!』という空気になりますし、今まで何度もそういう経験があります。でも、演奏側は仕方ない、何もできへん。だからそれに反比例するくらい、我々の応援で打ってくれたら盛り上がる。次、甲子園に出てくれた時には、何かアルプスを巻き込むような声出しができる応援を考えたいと思っています」
常にプレッシャーと戦っている大阪桐蔭。野球部にとっても、吹奏楽部にとっても願いが叶わなかった夏を乗り越え、アルプス全体に一体感が生まれる新しい応援が響く日のことを、大いに期待したい。
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