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角田裕毅は歓迎「僕はドライの鈴鹿が大好き」2024年日本GPがついに春開催移行…理由は雨回避とサステナビリティ

posted2023/07/12 11:00

 
角田裕毅は歓迎「僕はドライの鈴鹿が大好き」2024年日本GPがついに春開催移行…理由は雨回避とサステナビリティ<Number Web> photograph by Getty Images / Red Bull Content Pool

2022年の日本GPで、悪天候のなかトップフィニッシュしたフェルスタッペン

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尾張正博

尾張正博Masahiro Owari

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Getty Images / Red Bull Content Pool

 第11戦イギリスGPの開幕2日前の7月5日、F1が2024年のカレンダーを発表した。その決定は、日本のファンに大きな衝撃を与えた。鈴鹿サーキットで開催される日本GPが、秋から春に移動し、4月5日から7日の日程で行われることになったからだ。

 日本で春にF1を開催したことは過去に1度だけある。1994年にTIサーキット英田(現・岡山国際サーキット)で行われたパシフィックGPだ。だが、日本GPという名称で行われたF1に関して言えば、日本で初めてF1が開催された70年代以降、すべて秋開催だった。 

 F1は1950年にイギリスで誕生し、その後ヨーロッパを中心にして世界的なスポーツとして繁栄してきた。ヨーロッパではスポーツのベストシーズンは5月から7月となっており、テニスの4大大会である全仏オープンやウインブルドン、自転車のツール・ド・フランス、そしてゴルフのジ・オープンなど多くの競技が夏場に行われている。

 モータースポーツも例外ではなく、3大レースのル・マン24時間レースとF1のモナコGP、そして伝統のイギリスGPなどもこの時期に開催されてきた。そのため、ヨーロッパ以外で行われる大会やレースは3月から4月、あるいは9月以降に開催されるケースが多い。

1976年から日本でのF1は秋だった

 日本で初めてF1が開催された1976年の「F1世界選手権イン・ジャパン」も、10月22日から10月24日にかけて富士スピードウェイで開催された。その後、日本でのF1は87年に鈴鹿サーキットで日本GPとして復活し、2007年と08年の富士スピードウェイ時代も含め、今日までずっと秋に開催されてきた。

 当初、日本GPの後にはオーストラリアGPがスケージュールされていた。時差がほとんど同じ日本とオーストラリアを、まとめて開催したほうが都合が良かったからだ。

 しかし、オーストラリアGPは96年以降、開幕戦の舞台となることを目的に多額の開催権料をF1に支払って春に移動した。本来であれば、F1側は日本GPも春に移動させたかったが、日本GP主催者はスポーツの秋としてのイベントにこだわり続けた。そのおかげで、日本GPは秋の風物詩として定着しただけでなく、シーズン終盤のチャンピオンシップ決定の場として数々の名ドラマを生んできた。

 ところが、秋に開催されてきた日本GPにはひとつ、悩みの種がつきまとっていた。それは雨だ。

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