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英国サポーターの間で“三笘薫Tシャツ”が売れている「ミトマがブライトンにいて幸運だよ」デゼルビ監督が珍しく“キレた”日に三笘が反省したこと 

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田嶋コウスケ

田嶋コウスケKosuke Tajima

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posted2023/03/14 20:10

英国サポーターの間で“三笘薫Tシャツ”が売れている「ミトマがブライトンにいて幸運だよ」デゼルビ監督が珍しく“キレた”日に三笘が反省したこと<Number Web> photograph by AFLO

リーズ戦、マクアリステルの先制ヘディングゴールを見事アシストした三笘薫(25歳)

 試合後も怒りが収まらないようで、普段なら取材エリアで記者陣に柔和な笑みを浮かべる彼が、この日ばかりは眉間にシワを寄せながら険しい表情で通り過ぎていった。

 指揮官の憤りも無理はない。レスター戦(1月21日。2−2)、クリスタルパレス戦(2月11日。1−1)、フラム戦(2月18日。0−1)と、これまで似たような内容で勝ち点を落とし続けているからだ。主導権を握りながらも、ゴールが奪えず勝ちきれない。もしくは最後の決定力が足りずに敗れてしまう。これまでと同じような試合を今後も続けていけば、チームの目標である来季の欧州リーグ出場には手が届かないだろう。

 デゼルビは試合後の会見で「勝負を終わらせる得点チャンスは何度もあった。この試合を教訓にしないといけない」と嘆き、「我々はもっと成長しなければ」と話した。

英国メディアは軒並み「チーム最高点」

 一方、三笘個人のプレーにフォーカスすれば、パフォーマンスは際立っていた。チームが奪った2ゴールのすべてに絡み、英紙タイムズ(三笘は9点)、地元紙アーガス(同8点)、地元ニュースサイトのサセックス・ワールド(同8点)と、ほとんどの英メディアが日本代表MFにチーム最高点をつけた。

 前半33分には、今季4つ目のアシストを記録した。三笘は味方のクロスボールにヘッドで合わせ、ボールをゴール前へ。アルゼンチン代表のアレクシス・マクアリステルのゴールにつなげた。

 三笘がヘッドで折り返す際、空中で競り合ったマーカーから頭ひとつ分、高く飛んでボールに合わせた。競った相手は、アーセナルユース出身のルーク・エイリング。185センチとサイドバックにしては長身のDFに競り勝ち、きれいにラストパスを送った。

 このアシスト場面について、三笘は「(味方が)素晴らしいボールをくれます。チームとしてビルドアップの精度が高いので、(良い)立ち位置にいれば得点チャンスになる。そこに助けられている」とし、ビルドアップから決まり事の多いチームの戦術の恩恵を受けていると説明した。

三笘の反省「もっとシュートを打てば良かった…」

 さらに2点目の得点場面は、三笘のドリブル突破が光った。左サイドでボールを受けると、得意のドリブルで相手を素早く抜き、速い弾道のクロスボールを入れた。リーズの選手がクリアしきれず、オウンゴールを誘ったのである。マッチアップしたエイリングを手玉に取ったこの場面は、三笘も「チャンス」と感じてドリブルを仕掛けたという。

【次ページ】 三笘の反省「もっとシュートを打てば良かった…」

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