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「WBC日本代表スタメンをどう組む?」話題のChatGPTに聞くと…「3番・大谷翔平、4番・吉田正尚。1番はまさかの…」<村上宗隆がいないワケ>
text by
齋藤裕Yu Saito
photograph byNumber Web
posted2023/02/21 11:00
OpenAI社が無償で提供している対話型AIサービス「ChatGPT」。ブラウザで気軽に質問できることもあって、週末にはアクセスが集中し「パンク」することも
「中村悠平捕手を1番打者に選んだ理由は、まず、捕手としての守備力が非常に高いことが挙げられます。守備面での信頼性が高いため、打席での失敗を取り戻す機会が多く、1番打者として活躍する可能性が高くなると考えました。
また、中村選手は適度なバッティングスキルを持ち、出塁率も高いという長所があります。1番打者は代表的なリードオフマンとされることが多く、出塁率の高さは非常に重要です。その点においても中村選手は適任と言えるでしょう。
さらに、チームに安定感をもたらすリーダーシップにも長けていることが中村選手の魅力の一つです。監督からの信頼も厚く、その役割を担うことができると考え、1番打者に起用することにしました。」
斬新な野球観
リードオフマンに求められる役割とリーダーシップを混同して、1番に据えている気がしなくもないが、スタメン起用の理由としてはうなずけるものも多い。「適度なバッティングスキル」という表現がどういう意味を持って使用されているのかがひっかかるが、ある程度は特徴をとらえた起用の理由と言えそうだ。
通常、野球の実況・解説などでは、守備のミスを打席で取り返すというストーリーが展開される。対してChatGPT監督の考え方は「打席での失敗を守備で取り戻す」というもの。多くの打席機会を与えることで守備での活躍も期待するという、かなり守りに力点を置いた斬新な野球観が1番打者から浮かび上がってくる。
解説者のような語り口
2番の山田哲人起用の理由はどうか。
「山田哲人選手は、広い打撃範囲を持ち、スピード感のあるバッティングが特徴的な選手です。また、一発長打を期待できる力強い打撃も持ち合わせています。このような打撃スキルを持つ選手を、出塁率の高い選手と組み合わせることで、得点圏内にランナーを置く機会を増やすことができます。さらに、山田選手は走塁も巧みで、盗塁の成功率も高いため、2番打者においてもチャンスメイクに貢献できると考えました。」
「広い打撃範囲」はおそらく広角に打ち分けるといった意味で、少し野球用語に難があると感じる。一方で、状況に応じて打ち分けられる打撃スキルと1番の出塁率の高さとの組み合わせを力説するなど、その語り口はまるで解説者のようだ。MLBで活躍を続ける二刀流を3番に起用した理由にも俄然期待が高まる。