大谷は「特に左打席では驚異的な長打力を発揮できる」

「大谷翔平選手は、世界でも屈指の二刀流選手であり、投手としても打者としても非常に高い能力を持っています。特に打者としては、パワーとスピードを兼ね備えたバッティングが特徴的で、特に左打席では驚異的な長打力を発揮することができます。

　3番打者はチームの攻撃を引っ張る中心打者として、得点圏での打率や出塁率が求められるポジションです。大谷選手は、そのパワーと技術を活かし、相手投手を圧倒するような打席を演じることができます。また、大谷選手の打席で相手投手が多く球数を投げることになり、その結果、相手投手の疲労を誘うことができます。このような理由から、3番打者に大谷選手を起用することが戦略的に有利と考えました。」

　世界でも屈指の二刀流であることはChatGPTにも伝わっていた。ただ、大谷は公式戦で右打席に立つことはないので、「特に左打席では驚異的な長打力を発揮することができます」というのはChatGPT流シュールボケの一種なのか。

左打席に立つ大谷　©Nanae Suzuki

　その後の「打席を演じる」「疲労を誘う」はやや直訳的な言葉遣いだが、意味は伝わってくる。ChatGPTなりの3番打者論を説明してくれているのも文章全体の説得力につながっているように感じられた。

吉田正尚の国際大会出場歴を盛大に勘違い

　では大谷ではなく、日本の4番に吉田正尚選手を選んだ理由は？

「吉田正尚選手は、スピードとパワーを兼ね備えた選手で、長打力があります。また、機動力に優れているため、内野手や外野手を問わず多彩な守備をこなすことができます。このような吉田選手の特長を生かし、4番打者として起用することで、チームの得点力を高めることが期待できます。さらに、吉田選手は代表チームでも実績を残しており、経験豊富な選手であるため、チームを引っ張っていくことができると考えられるからです。」

　過去の実績を持ち出し、理由を説明するChatGPT監督。では「代表チームでの実績を教えてください」と聞くと、こう説明してくれた。

「吉田正尚選手は、日本代表のワールド・ベースボール・クラシック（WBC）やオリンピックの代表チームに複数回選出され、チームの勝利に貢献しています。

　具体的には、WBCでは2013年大会、2017年大会に出場し、2017年大会では大会MVPに選ばれました。また、オリンピックでは2021年東京オリンピックの野球競技で金メダルを獲得し、吉田選手自身も6試合で3本塁打、7打点、打率.364という成績を残しました。」

　なるほど、具体的だ。東京五輪で活躍を見せたし、今回のWBCに向けても期待が高まるデータ……って、あれ？　2013年、2017年大会ってよく考えたら、出てなくないか。実際記録を見ると出場歴はない。しかも東京五輪は全5試合で打率.350と好調だったが、0本塁打、2打点。数字が異なる。野球の知識については結構あやふやなところがあるようだ。この対話型AIはこんな感じで結構、自信満々に知ったかぶりをしてくる。なかなか信用ならない……って、よくよく考えると人間も知ったかぶりするし、同じようなものか。

遊撃手は、内野手として重要なポジションの1つであり…

　スタメンを見てお気づきの方もいると思うが、このスタメンにはショートをメインで守る選手が入っていない。

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