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「“鎌田大地と守田英正が一緒に写った1枚”を狙いたいけど…」「長谷部誠はすでにコーチのように」CL日本人対決と“美しい夕焼け”撮影ウラ話
posted2022/09/10 17:02
text by
中島大介Daisuke Nakashima
photograph by
Daisuke Nakashima
夕日に染まるスタジアム上空をルフトハンザ航空の機体が悠然と横切る。
わずか西へ10kmほど離れたフランクフルト国際空港への着陸体勢に入った飛行機が、高度を落とし進入灯を目指す。目の前では、UEFAチャンピオンズリーグ開幕節フランクフルト対スポルティングCPの一戦が行われている(※撮影の様子は【新着写真】からご覧になれます)。
チャンピオンズリーグが戻ってきた。
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UEFAが管轄する欧州各国リーグの前年度チャンピオン、それに上位チームを加えた全32チームが、シーズン最終盤に行われる決勝を目指す。今シーズンの決勝はイスタンブールで6月に行われる。序盤は、4チーム×8グループに分かれ、各グループ内でホーム&アウェイを戦い、上位2チームがノックアウトステージへ進む。
CL初戦の舞台で実現した日本人対決
9月6~7日、22-23シーズンCL初戦が各地で行われた。
今シーズンのCLには多くの日本人プレーヤーも参加する。
セルティックの古橋亨梧、旗手怜央、前田大然、フランクフルトの長谷部誠に鎌田大地、スポルティングの守田英正だ。
長谷部以外はCL初挑戦となる。W杯を数カ月後に控え、この経験から代表でのさらなる活躍を見せる選手も出てくるかもしれない。
そして奇しくも、CL初戦の舞台で日本人対決が実現した。
フランクフルトは、昨季リーグでの順位は振るわなかったものの、鎌田、長谷部の活躍もありヨーロッパリーグを優勝して今季CL出場権を獲得した。対するスポルティングは、昨季リーグ2位。またCLでもグループステージを突破しており、ベスト16でマンチェスター・シティに敗退しているとはいえ、古豪だ。そんなチームに守田は、サンタクララでの2シーズンが評価されて加入している。
長谷部が見せた“コーチのような振る舞い”
キックオフは現地時間18:45。
気温25度、若干肌寒い風とは裏腹に、初めて戦うCLの舞台を前に、白と黒のフランクフルトサポーターの熱い声援がスタジアムを包む。
その中、スターティングイレブンに名を連ねた、フランクフルト鎌田、スポルティング守田がアップを進める。
サブとなったフランクフルト長谷部は、選手に声をかけ続け、選手としてだけではなくマネージメントにも気を配る。すでにコーチのような振る舞いを見せてもいた。
アップ中にも途切れず熱い声援を送るサポーターをその長谷部がしばらく見つめると、選手を集めて全員で感謝を示した。