欧州サッカーPRESSBACK NUMBER
「“鎌田大地と守田英正が一緒に写った1枚”を狙いたいけど…」「長谷部誠はすでにコーチのように」CL日本人対決と“美しい夕焼け”撮影ウラ話
text by

中島大介Daisuke Nakashima
photograph byDaisuke Nakashima
posted2022/09/10 17:02

守田英正と鎌田大地。チャンピオンズリーグの舞台で日本代表の中盤2人が戦うという事実は、やはり誇らしい
試合は序盤、ホームチームが優位に進める。
開始早々には、CFコロが抜け出しGKと1対1の局面を作り出すが、GKアダンがボールを弾き出した。また左サイドにポジションを取った鎌田が、中盤でのつなぎ役として積極的にボールを引き出して運ぶ。
ボックス内に侵入し大きなチャンスをつかんだが、中への折り返しが直接GKに捕球されると、悔しさをにじませた。
ADVERTISEMENT
対するスポルティングは、押し込まれる中、ボール保持時にはDFラインから丁寧にボールをつなぐ。その要に守田がいた。初のCLの舞台となったが、ボールロストを恐れることなく、積極的に顔を出し、ボールを引き出してはちらす姿が見られた。
鎌田と守田の両者が写った1枚を収めたいが……
「日本人対決」となると、やはりカメラマンとしては両者の姿が1つの写真に収まったものを狙いたくなるが、それぞれのポジションが噛み合わず――かなりやきもきしながらの撮影となった。
前半2度ほど、鎌田はこの折り返しが通ればというシーンで、GKにチャンスを阻まれている。またチームとしても何度かあった好機をアダンのファインセーブでモノにできなかった。ここが勝負の分かれ目だったか。
アダンは元レアル・マドリー所属、カシージャスなどの後塵を拝して成功を収めることはできなかったが、試合を通してその実力の高さを示した。
後半開始の笛が鳴る頃、ピッチ上空を夕焼けが覆った。
飛行機が空港に向け高度を下げるルートにあるため、5から10分毎に上空を横切る。
高度を落とし始めているため迫力もある。サッカーファンだけでなく、飛行機ファンも訪れたくなるスタジアムだ。
守田のプレスと攻撃参加からゴールが生まれた
中盤の守田が積極的にDFラインまでプレスをかけ、またチームメートに全力での鼓舞を送る。そして65分、守田がボックス内にスルスルと入り込みボールを受けて折り返すと、トップのエドワーズが落ち着いてゴールを奪った。
さらにその2分後、守田の中盤から送ったロングスルーパスが起点となり、連続得点を奪った。