甲子園の風BACK NUMBER
西川貴教(TMR)×近江高吹奏楽部が“生ライブ”! 大阪桐蔭と天童よしみ、習志野とスカパラ…これまでどんな“有名人×ブラバン”企画があった?
text by
梅津有希子Yukiko Umetsu
photograph byL)Sankei Shimbun、R)Yukiko Umetsu
posted2022/06/29 17:00
センバツで話題を呼んだ近江ブラバンの『HOT LIMIT』演奏。あれから3カ月、西川貴教と近江の“ 生コラボ”が実現した
このほかにも、有名アーティストのコンサートに吹奏楽部が出演したり、コロナ禍以前は、プロ野球の試合前に地元の吹奏楽がパフォーマンスを披露し、応援時にも演奏するというコラボも盛り上がっていた。
このようなケース以外にも、甲子園で日大三の試合を観戦した中居正広が、ラジオ番組で同校のオリジナル応援曲を「かっこいい!」と絶賛し、放送を聴いた同校吹奏楽部員が録音して番組宛に送付したCDを翌週の放送で流したり、習志野がアルプススタンドで演奏したアルフィーの『星空のディスタンス』を聴いたメンバー達から学校宛に差し入れが届くなど、甲子園で流れる応援曲への注目度は年々増している。アーティストにとっても、甲子園のアルプススタンドから自分の曲が流れるというのは、やはり特別なことのようだ。
高まるブラバンの注目度
平成初期、筆者が熱血ブラバン少女だった中高生の頃は、テレビや新聞などのメディアで吹奏楽部にスポットが当たることはほとんどなかったと記憶している。
スタンドから懸命にエールを送る高校野球応援がきっかけで、メディアから注目されるようになった。アーティストとコラボしたり、プロ野球の試合で生演奏を披露したりと、吹奏楽部の活躍の場が広がっているのを見て、時代が変わったことをしみじみと感じる。同時に、部活動をがんばる吹奏楽部の生徒たちにスポットが当たるようになって、吹奏楽三昧の日々を過ごしたOGとしても、とてもうれしく思っている。
甲子園に向け、いよいよ始まった熱い夏。
コンクールにマーチング大会、野球応援。吹奏楽部の夏も、これから始まる。
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