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「高卒18歳ドラ1捕手がキャリア7戦目で完全試合」松川虎生-佐々木朗希は“ロッテの黄金バッテリー”となるか〈記録で見るスゴさ〉 

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広尾晃

広尾晃Kou Hiroo

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photograph bySankei Shimbun

posted2022/04/12 11:02

「高卒18歳ドラ1捕手がキャリア7戦目で完全試合」松川虎生-佐々木朗希は“ロッテの黄金バッテリー”となるか〈記録で見るスゴさ〉<Number Web> photograph by Sankei Shimbun

高卒ルーキーの松川虎生18歳。完全試合を達成した佐々木朗希をバット、リードで支えた

 捕手よりも投手の方が年長だったのは、1966年の大洋・佐々木吉郎(26歳2カ月)-伊藤勲(23歳11カ月)のバッテリーと、今季の佐々木朗希(20歳5カ月)-松川虎生(18歳5カ月)のバッテリーの2組だけだった。

2人合わせて38歳10カ月…黄金バッテリーとなるか

 それにしても今回の完全試合を成し遂げたバッテリーは2人合わせて38歳10カ月。驚異的な若さであることが分かる。

 なお西鉄ライオンズの和田博実は1958年の西村貞朗、1966年の田中勉と2回の完全試合で捕手を務めている。これもすごい記録だが、まだ18歳の松川虎生は、佐々木朗希と組んで再度大記録を達成する可能性もあるだろう。

☆連続イニング奪三振記録☆

 佐々木朗希は今回の完全試合で毎回奪三振を記録しているが、連続イニング奪三振記録は、昨年10月14日オリックス戦の2回から続いている。カッコ内は奪三振数。

2021年10月14日 オリックス戦
2回(1)3回(1)4回(2)5回(2)6回(2)
2021年10月23日 日本ハム戦
1回(2)2回(2)3回(1)4回(3)5回(1)6回(2)
2022年3月27日 楽天戦
1回(3)2回(2)3回(1)4回(2)5回(1)6回(1)
2022年4月3日 西武戦
1回(2)2回(2)3回(2)4回(2)5回(2)6回(1)7回(1)8回(1)
2022年4月10日 オリックス戦
1回(1)2回(3)3回(3)4回(3)5回(3)6回(1)7回(1)8回(3)9回(1)

 ここまで34イニング連続奪三振、NPB記録は2015年にソフトバンクのサファテが記録した43イニングだが、次回登板で9回を投げ切って毎回三振を奪えばこれに並ぶ。

☆奪三振率の記録☆

 4月10日の大記録によって、佐々木朗希は23イニングで42奪三振となった。奪三振率(K9)は、16.43。これまた、ものすごい数字だ。

<規定投球回数以上のシーズン奪三振率10傑>
2019年 千賀滉大(ソフトバンク)11.33(227三振/180.1回)
2020年 千賀滉大(ソフトバンク)11.08(149三振/121回)
1998年 石井一久(ヤクルト)11.05(241三振/196.1回)
1990年 野茂英雄(近鉄)10.99(287三振/235回)
2015年 大谷翔平(日本ハム)10.98(196三振/160.2回)
1968年 江夏豊(阪神)10.97(401三振/329回)
2017年 則本昂大(楽天)10.76(222三振/185.2回)
2010年 杉内俊哉(ソフトバンク)10.74(218三振/182.2回)
2011年 ダルビッシュ有(日本ハム)10.71(276三振/232回)
1991年 野茂英雄(近鉄)10.67(287三振/242.1回)

 近年の投手がずらっと並ぶ。フォーク、ツーシーム、チェンジアップなどの進化によって投手の奪三振率は上昇している。しかし佐々木の記録は、さらにそのはるか上を行っている。

 この調子でローテを維持すれば、別次元の記録が誕生する。仮に24試合に登板し平均で7回を投げるとすれば305奪三振となる。シーズン最多奪三振は1968年阪神の江夏豊の401奪三振だが、1971年以降では最多となる。

【次ページ】 日本のエース山本由伸との対戦も期待大

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