酒の肴に野球の記録BACK NUMBER
「高卒18歳ドラ1捕手がキャリア7戦目で完全試合」松川虎生-佐々木朗希は“ロッテの黄金バッテリー”となるか〈記録で見るスゴさ〉
text by
広尾晃Kou Hiroo
photograph bySankei Shimbun
posted2022/04/12 11:02
高卒ルーキーの松川虎生18歳。完全試合を達成した佐々木朗希をバット、リードで支えた
シーズン開幕当初は、昨年、文句なしに沢村賞を獲得したオリックスの山本由伸が「日本のエース」の名を盤石にするのかと思ったが、ここへきてさらに若く、強力な投手が出てきた。かつてない状況だと言えよう。
NPB第3週の成績 2022年4月4日~4月10日
〇セ・リーグ
広島 6試4勝1敗1分 率.800
中日 3試2勝1敗0分 率.667
DeNA 2試1勝1敗0分 率.500
ヤクルト 6試3勝3敗0分 率.500
巨人 6試2勝4敗0分 率.333
阪神 5試1勝3敗1分 率.250
DeNAは10人以上の選手が陽性となり、4月7日の阪神戦を皮切りに4試合が中止になった。まだ消化試合は10であり、巨人、広島などとは5試合の差がでている。今後の日程が厳しくなりそうだ。
・個人打撃成績10傑 ※RCは安打、本塁打、盗塁、三振、四死球など打撃の総合指標
木下拓哉(中)12打6安2本7点1盗 率.500 RC5.93
山田哲人(ヤ)21打6安2本5点 率.286 RC5.43
村上宗隆(ヤ)22打6安2本5点1盗 率.273 RC4.79
西川龍馬(広)26打9安3点 率.346 RC4.62
マクブルーム(広)17打5安2本4点 率.294 RC4.61
坂倉将吾(広)24打9安2点 率.375 RC4.24
阿部寿樹(中)9打5安3点 率.556 RC4.16
吉川尚輝(巨)19打7安1本2点 率.369 RC3.85
佐藤輝明(神)22打6安2本3点 率.273 RC3.62
塩見泰隆(ヤ)21打6安1本1点 率.286 RC3.19
中日の捕手・木下拓哉が打率5割、2本塁打の大当たりで、7打点もトップ。昨年11本塁打を放って“打てる捕手”の仲間入りをしたが、ここへきて中軸としても存在感を増している。ヤクルトの山田、村上らが順当な活躍。広島新外国人マクブルームも当たってきた。盗塁は1盗塁が8人いた。
・個人投手成績10傑※PRはリーグ防御率に基づく総合指標
西勇輝(神)1登1勝9回 責0率0.00PR3.03
遠藤淳志(広)1登1勝7.2回 責0率0.00PR2.58
床田寛樹(広)1登7回 責0率0.00PR2.36
高橋奎二(ヤ)1登1勝9回 責1率1.00PR2.03
伊藤将司(神)1登9回 責1率1.00PR2.03
森下暢仁(広)1登1勝9回 責1率1.00PR2.03
ガンケル(神)1登1敗7回 責1率1.29PR1.36
赤星優志(巨)1登1敗7回 責1率1.29PR1.36
メルセデス(巨)1登1勝7回 責1率1.29PR1.36
九里亜蓮(広)1登1勝7回 責1率1.29PR1.36
阪神の西は4月5日のDeNA戦で今季初完封。これが阪神の今季初勝利でもあった。広島の先発陣、遠藤、床田、九里が好調をキープしている。ヤクルトの高橋奎二、阪神の伊藤将司、広島の森下暢仁が9回自責点1だが、伊藤は9回2死に同点打を浴びたため、勝ち星はつかなかった。救援では広島の栗林良吏が2セーブ、ヤクルトの田口麗斗が3ホールドを挙げた。