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“長いディナー”が英語の上達に役立った? 高橋藍20歳が4カ月のイタリア生活で痛感したこと「石川選手のように、道を切り拓いていく存在に」
posted2022/04/08 11:03
text by
高橋藍Ran Takahashi
photograph by
Pallavolo Padova
イタリア、パドヴァでのシーズンが終了しました。
12月の全日本インカレを終えて渡欧し、間もなく4カ月。振り返ればあっという間でした。
イタリアでプレーしたいと思った一番の理由は、海外のトップリーグで世界トップ選手たちの高さと対峙したい。スピードサーブやスパイクを日常から受け続けることで、レシーブ力も磨きたいと思ったから。最初は純粋に技術面の向上を求めていました。
でも実際イタリアに来て、こうしてシーズンを終え、「来てよかった」と思うことはバレーボールの技術だけでなく、さまざまな国々の選手と一緒に生活をして、試合をして、深いかかわりを持つことができて、世界が広がったことです。
日本でプレーしている時はまだまだ「若手」と言われますが、イタリアでは僕と同じ年代の選手がトップリーグで当たり前のようにプレーして、活躍しています。同じように、これから日本代表として彼らと戦い、勝っていくためには僕も同じように高いプロ意識、マインドを持たなければレベルアップにはつながらないということも実感しました。
できることなら、次のシーズンもまた海外で挑戦できるように。僕ももっと高い目標を持ち続けたいと強く思っています。
想像以上に感じた「語学力」の必要性
そのために、何より必要なのは語学力です。
今回は4カ月という短期だったので、英語でコミュニケーションをとっていましたがイタリアにいる以上、メインはイタリア語でのやり取りです。監督も僕やカナダ人の選手に対しては英語でやり取りをしてくれましたが、イタリア語がわかれば戦術や監督が求めるもっと深部まで理解できて、僕が「こうしたい」と思うこともより強く伝えることができるかもしれない。日本にいる時も語学力の必要性を感じることはありましたが、想像以上に大切だと実感しました。