将来どんな選手になりたいのか。自分が目指すバレーボール選手像はもちろん、子供たちにどんな存在でありたいか。イタリアでは、自分と向き合う時間も増えたことでたくさんのことを考える時間がありました。

　石川（祐希）選手や西田（有志）選手がイタリアにいて、関田（誠大）選手がポーランドでプレーしている。同じ日本代表で戦う選手も、いろいろな道に進んでいますが、もっともっとできること、増やせる道があるのではないか、と考えるようにもなりました。

　日本でも牧（大晃）選手が高校在学中からパナソニックに加入するなど、新しい活動も増えてきた。それは最初に石川選手が僕たちにプロとして道を切り拓いていく姿を見せてくれたおかげで、僕もその影響を受けてイタリアに来ました。

　そこでまた多くの選手や人たちに触れ、世界が広がっていく。もっともっと、バレーボールの魅力を伝えられる存在になりたいし、まずバレーボールそのものを日本でももっとメジャースポーツにしたい。石川選手のように、僕も子供たちや次の世代に道をつくれる、広げられる存在でありたいし、バレー界をどんどん変えていきたい。（イタリアに）来る前と、来た後では明らかに気持ちも意識も変わりました。

　その成果を見せる場が、間もなく始まる日本代表です。

©︎Pallavolo Padova

日本代表では「チームを引っ張る存在に」

　4月4日に今季の日本代表登録選手が発表されました。初めて選ばれた時は自分自身も驚きましたが、昨年オリンピックも経験し、周りの選手からの見られ方も変化しているかもしれません。何より今年のメンバーは、僕より若い選手も選ばれているので、最年少でもなくなりました。

　僕自身はこれまでと変わらずバレーボールや食生活にも取り組んでいこうと思いますが、周りを引っ張っていけるような責任感をこれまで以上に強く持っていきたいと思っています。

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