高橋藍のカラフルデイズBACK NUMBER
“長いディナー”が英語の上達に役立った? 高橋藍20歳が4カ月のイタリア生活で痛感したこと「石川選手のように、道を切り拓いていく存在に」
text by
高橋藍Ran Takahashi
photograph byPallavolo Padova
posted2022/04/08 11:03
プレー以外でもたくさんの刺激をもらったとイタリア生活を振り返った高橋藍(20歳)。この経験を日本代表に還元していく
今季から(フィリップ・)ブラン監督になりますが、僕自身は2シーズン、ブランさんと一緒にバレーボールをして、いろいろな話をして、イタリアにいる間も「パリ五輪へ向けて何が大切か」という話も直接してもらいました。
チームからまず求められるのはディフェンス力だと思うので、リベロと一緒にサーブレシーブの中心となりパスを返し、周りの選手が攻撃しやすい環境をつくっていきたい。自分自身もパスからの攻撃参加で、周りの選手とは違う持ち味やスタイルを発揮することも求められている。ブランさんの信頼を得るためにも、これまで以上に高いレベルでプレーし続けたい、他の選手とは一味違う、という武器を磨いていきたいです。
パリオリンピックまであと2年。開催国枠で出場できた東京オリンピックとは異なり、出場するには予選を勝ち抜かなければならず、まずそのOQT(世界最終予選)に出場するためには世界ランキングを1つでも上げることが重要です。
代表発足から間もなく始まるネーションズリーグの1戦1戦がランキングを左右する戦いなので、日本より(ランキングが)下のチームには絶対に負けられないし、上のチームにも食らいつき、1つでも多く勝つことが求められます。すべての試合が本当に重要で、まずはその場に立つための競争が始まります。
イタリアの経験をプレーに還元する
オリンピックに出たから、イタリアに行ったから特別という気持ちは全くありません。でも、海外で経験してきたことを自信にして、自分が目指す“なりたい自分”につなげるために、結果を出す。それが僕自身にとっても、日本代表にとっても大切で、重要なことです。
イタリアでの初めてのシーズンはあっという間に終わりましたが、次の目標へつなげるために大切なのはこれから。見て下さる方々にも「進化した」「変わった」と思っていただけるように、日本代表での新たなシーズンも頑張ります。イタリアでの日々が、どんな風につながっていくのか。楽しみにしていて下さい。
(構成/田中夕子)
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