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「キタサンvsサトノ」以来の激しい“一騎打ち”に…大阪杯で実現、エフフォーリアvsジャックドールが“絶対に面白くなる理由”
text by
島田明宏Akihiro Shimada
photograph byKiichi Matsumoto/Photostud
posted2022/04/02 11:01
“一騎打ち”の戦いになると目される大阪杯。昨年の年度代表馬エフフォーリアと、逃げ馬ジャックドールが注目の初対決を迎える
2馬身半差の2着だったレイパパレは、ジャックドールと同じ56kgを背負っていたが、今回は55kgと軽くなる。逆にジャックドールは、1kg重い57kgを背負う。
エフフォーリアにとって輸送が不安材料にならないのと同じように、キャリア初の57kgが大きなマイナスになることはないと思うが、好材料ではないことも確かだ。藤岡調教師は「前走の出来はキープしている」と会見で話しているが、レコード勝ちした金鯱賞から中2週というローテーションも楽ではない。
エフフォーリアとジャックドールのポジションは?
◎エフフォーリア
○ジャックドール
▲レイパパレ
父の管理馬ジャックドールに騎乗する藤岡佑介は、「この馬のスピードやストライドを削がない形で、理想はすっと単騎で行けること」と話している。引いたのは、逃げ・先行馬にとって理想的な内目の2枠4番。7枠14番を引いたレイパパレや8枠15番を引いたアフリカンゴールドなど、ほかにも前々でレースを運びたい馬がいるので、絶対に逃げるとは言い切れないが、ジャックドールが先手を取りやすい位置関係になったと言える。
2頭外の3枠6番を引いたエフフォーリアは、ジャックドールからどのくらい離れたポジションを取るのか。これら二強をセットで見やすい枠になったことは、ファンとしてはありがたい。ジャックドールとエフフォーリアに共通しているのは、ストライドの大きな走りをすることだ。どちらがより大跳びなのかの比較は勝敗に直接関係することではないが、それをこの大一番で確かめられるだけでも嬉しい。レース展開を思い浮かべると、アドレナリンが出てドキドキしてくる。
予報では小さな傘マークも見えるが、良馬場でのレースが期待できそうだ。
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