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「キタサンvsサトノ」以来の激しい“一騎打ち”に…大阪杯で実現、エフフォーリアvsジャックドールが“絶対に面白くなる理由” 

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島田明宏

島田明宏Akihiro Shimada

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photograph byKiichi Matsumoto/Photostud

posted2022/04/02 11:01

「キタサンvsサトノ」以来の激しい“一騎打ち”に…大阪杯で実現、エフフォーリアvsジャックドールが“絶対に面白くなる理由”<Number Web> photograph by Kiichi Matsumoto/Photostud

“一騎打ち”の戦いになると目される大阪杯。昨年の年度代表馬エフフォーリアと、逃げ馬ジャックドールが注目の初対決を迎える

「スズカの再来」ジャックドールの凄さとは?

 一方のジャックドールは、昨年9月の1勝クラスから破竹の5連勝で前走の金鯱賞を制した上がり馬だ。エフフォーリアが皐月賞を勝ったときにはまだ未勝利だったのに、1年ほどの間にここまで力をつけてきたのだから、すごい。

 デビューから一貫して芝2000mだけを使われ、これまで9戦6勝2着2回着外1回。ここ4戦はすべて逃げる競馬で圧勝している。なかでも、驚くようなレコードで圧勝した金鯱賞が印象的だったため、「サイレンススズカの再来」とも呼ばれている。

 同じ4歳時に金鯱賞をレコード勝ちしたサイレンススズカは、序盤からビュンビュン飛ばして直線に入ったときには大方勝負を決めてしまう馬だった。それに対してジャックドールは、金鯱賞の前半1000mが59秒3、後半1000mが57秒9だったことが示すように、序盤から大逃げを打つタイプではない。相手をある程度引きつけてリードし、後半でペースを上げて消耗戦に持ち込む競馬で、ここまでのし上がってきた。引きつけるといっても、スローに落とすわけではないので、ついて行く馬は苦しくなる。

 サイレンススズカと同じく、「物理的に、スタートからゴールまでこれより速く走ることのできる馬はほかにいない」というラップを刻みながらゴールを目指す、「絶対的な強さ」を持っているのだ。

不安材料があるとすれば…

 しかし、この1年で力をつけたとはいえ、負かしてきた馬たちは、エフフォーリアが戦ってきた相手と比べると見劣りする。何しろ、前走の金鯱賞が重賞初出走だったのだ。その金鯱賞で、昨年の大阪杯の覇者レイパパレ、エリザベス女王杯を完勝したアカイイトといったGIホースを2、3着に負かしているが、2頭はどちらも「本番を見据えたひと叩き」の仕上げだった。

【次ページ】 エフフォーリアとジャックドールのポジションは?

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