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エフフォーリアの調教師がズバリ明かした“今年のレース出走プラン”とは?「まずは大阪杯。宝塚記念もあるかも。そして秋は…」
posted2022/03/19 17:00
text by
平松さとしSatoshi Hiramatsu
photograph by
Satoshi Hiramatsu
3月16日、朝の美浦トレーニングセンター。昨年の年度代表馬のエフフォーリア(牡4歳、美浦・鹿戸雄一厩舎)が2頭併せで追われた。
「今回の帰厩後2度目の追い切りです」
そう語ったのは鹿戸調教師。この日、騎乗した水出大介調教助手は次のように言った。
「いつもと変わらないです。時計は少し遅かったですが、順調です」
2歳時の2020年、新馬戦、百日草特別を連勝したエフフォーリア。昨年は共同通信杯(GIII)で始動すると、ヴィクティファルス(2着、直後にスプリングS優勝)、シャフリヤール(3着、後に日本ダービー優勝)、キングストンボーイ(4着、後に青葉賞2着)、ステラヴェローチェ(5着、後に皐月賞とダービー3着、神戸新聞杯1着)ら錚々たるメンバーを相手に優勝。続く皐月賞では、秋になって菊花賞をぶっち切って優勝するタイトルホルダーに3馬身の差をつけて完勝。見事に1冠目を制してみせた。
圧倒的な強さで年度代表馬に選出
日本ダービーこそシャフリヤールに僅かハナ差屈しての2着に惜敗したが、結果的にこの馬が生涯で敗れたのは今のところこのレースだけ。ひと夏を越して秋初戦となった天皇賞・秋では1つ年上の3冠馬コントレイルや2つ年上の最強マイラー・グランアレグリアら古馬勢を一蹴してみせた。
そんな昨年1年間の締めくくりが有馬記念。そこまでの実績からここでは単勝2.1倍。歴戦の古馬勢を相手に堂々圧倒的な1番人気に支持された。
相手の筆頭とみられていたクロノジェネシス(栗東・斉藤崇史厩舎)が伸びあぐねた(3着)のとは対照的に道中自力で進出。最後は2着のディープボンド(栗東・大久保龍志厩舎)に4分の3馬身の差をつけて先頭でゴールイン。この年の戦績を5戦4勝、通算成績も7戦6勝、2着1回とほぼ完璧なモノとして昨年のJRA賞年度代表馬に選定された。