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バレーボール歴5年で「世界」を意識する高橋慶帆(3年)に福澤達哉が教えた英語の習得法とは?《圧巻のジャンプ力に注目》
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NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph bySankei Shimbun
posted2022/01/04 17:02
今年からアウトサイドヒッターに転向した習志野高校・高橋慶帆(3年)。春高バレー初戦は京都府代表の東山高校と対戦する
福澤 アウトサイドとミドル、どっちが楽しい?
高橋 どちらも面白いですが、アウトサイドになってまだ短いのでまだまだ自分の知らないことがたくさんあります。そういう意味では今の方が新鮮というか、楽しさはあります。
福澤 アウトサイドになってからのプレーはまだちゃんと見ていないのだけど、昨年の(ミドルでの)プレーを見て、ブロックの出し方がすごくきれいだなと思っていて。今はアウトサイドヒッターにもブロック力が求められる時代ですし、今後はミドルをやっていた経験が武器になるかもしれないよね。
まだまだやることはいっぱいあると思うけど、日本代表とか高いレベルのところでは、平均的な能力よりも、何かに特化した武器がある選手の方が重宝されると思う。これまでの経験も大事にしていってもらえたらなと思います。ちなみに参考にする選手や憧れの選手はいますか?
高橋 アウトサイドで言えば石川祐希選手。エースとして託されたボールをしっかり決め切る力がすごいなと尊敬しています。ミドルの選手ではアルゼンチン代表の(アグスティン・)ロセル選手。海外では身長が2mを超える選手がほとんどですが、その中で自分と同じような身長なので参考にしています。
福澤 彼とはフランスリーグ時代に対戦したことがありますが、確かにロセルはすごかった。アルゼンチンのミドルは特徴的で、ボールに対して自分が待って打つか、早く打つかでコース変えている。体幹が強くて滞空力があるし、上で待っているタイプの選手が多い。プレーヤーとしてはいい参考になると思いますよ。
今年のインターハイの後、「日本代表を視野に入れて世界と戦いたい」というコメントもありました。「世界」を意識するようになったいつ頃から?
高橋藍に感じた、国際大会の重要性
高橋 高校1年生の冬にユース合宿に呼んでいただいて、その時にそれぞれの高校でエースと呼ばれるような選手ばかりと一緒にプレーできたことは刺激になりました。「すごいな」と観察していて、彼らのプレーを取り入れようと思っていくうちにバレーに対する思いがだんだん強くなってきました。コロナの影響で大会は中止になってしまったのですが、海外の選手と戦ってみたいとそこで意識するようになりました。
福澤 高校生の時は、1つの国際大会を経験するとびっくりするぐらいグッとレベルが上がる時期。その大会は残念だったけど、高橋藍だって実はアンダーカテゴリーの大会は出てないし、A代表で初めて国際試合に出ましたという選手。ここ1年ぐらいの彼の成長を見ていると、やっぱり「世界」と対峙する経験はプレイヤーにとってすごく大切なんですよね。
実際に海外のレベルの高さを目の当たりにすることはモチベーションになったので、慶帆くんにもいち早く経験してほしい。ちなみに、最近、英語の勉強を始めたという情報が入っているよ(笑)。
高橋 そうです。海外に行きたいなと考えた時に、今できることを少しずつ始めようと思って英検の勉強を始めています。