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春高バレー王者・就実が誇る最強ツインズに“双子の母”大山加奈も「うちの子たちも十数年後には…」深澤姉妹が語った連覇への抱負

posted2022/01/04 17:03

 
春高バレー王者・就実が誇る最強ツインズに“双子の母”大山加奈も「うちの子たちも十数年後には…」深澤姉妹が語った連覇への抱負<Number Web> photograph by Yohei Osada/AFLO SPORT

昨年、2年生ながら就実を春高制覇に導いた深澤めぐみ(左)と妹のつぐみ。王者として連覇に挑む

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NumberWeb編集部

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 1月5日から開幕する「春高バレー」を前に、フジテレビ合同企画として注目高校生と歴代の日本代表選手による特別対談が実現! その模様を一部抜粋して紹介します。
 昨年の春高バレー王者・就実高校(岡山)の“パワフルツインズ”深澤めぐみ&つぐみ選手にお話を聞いたのは、今年2月に双子の母となった元日本代表の大山加奈さんです(#1 高松工芸・牧大晃×山本隆弘、#2 習志野・高橋慶帆×福澤達哉 へ)

大山 今、10カ月の双子の女の子を子育て中なのですが、昨年の春高は「うちの子たちも十数年後におふたりみたいになるのかなあ」なんて想像しながら観ていました。なので、今日こうしてお話しでるのがとてもうれしいです! まずは、現在のチームの雰囲気を教えてください。

めぐみ ありがとうございます! チームの結束力も高まってきていますし、練習に対する姿勢も今までとは違う雰囲気で、(春高に)懸ける思いが大きくなっていると感じます。個人としても3年間の集大成ですし、しっかりその期待に応えられるように頑張りたいです。

つぐみ 3年生だけでなく、1、2年生もしっかり協力してまとまっていて全員が春高連覇のために練習できています。個人としては、相手のエースやレシーバーに勝てるように、今からできることをたくさん練習して、勝利に貢献したいです。

大山 前回大会はノーシードからの優勝という素晴らしい結果でした。改めて昨年度の大会を振り返ってみてどうですか?

めぐみ 春高で勝てたのは、1試合1試合、自分たちの役割をしっかり果たせていたから。持っている力を全部出せたことが優勝できた要因だったのかなと思います。

大山 大きな舞台で結果を残す、自分たちのプレーをすることはとても難しいことですよね。プレッシャーはなかったのですか?

めぐみ 緊張していたというより、1試合目からすごく楽しんでできたので、自分が持っている力以上のものが引き出されたのかなと思います。あまり「勝ち」を意識していなかったというか、1球・1本に集中できていました。チームの誰かが得点したらうれしかったですし、そういうチームが1つになれていたことで楽しめたのだと思います。

「追われる立場」になって感じたこと

大山 すごいですね。ただ今シーズンは王者として、追われる立場になりました。その中でも楽しめる姿勢は貫けたのでしょうか?

つぐみ 正直、昨年みたいに楽しみながらプレーできたかというと、チーム全体としても難しかったです。自分たちで勝たなきゃいけないと考えすぎていました。ただ国体が中止になったことで、この春高バレーに懸ける思いも強くなっています。その気持ちを大事にして、感謝しながら思いっきり楽しみたいと思います。

大山 昔の話なので知らないかもしれませんが、私も一応「高校3冠」を取っているんですね(笑)。一度結果を残すと、最初は勝ちたい、優勝したいと思っていても、徐々に勝たなきゃ、負けちゃいけないというマインドに変わってきてしまう。それにどのチームも「倒してやるぞ」と向かってくる。受けるほうは大変なんですよね。

めぐみ そうですね。確かに追われる立場になって難しさを知りましたし、苦しいこともありました。でもこういう経験をできるチームは少ないと思うので、この経験を糧に成長していきたいです。

【次ページ】 大山加奈が語る「エースの醍醐味」

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