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熱狂とカオス!魅惑の南米直送便BACK NUMBER
「逃げのパスが目立つ」「南米の中堅国以下」ブラジル人記者がアジア予選に超辛口批評… 日本代表に感じる《3つの疑問》とは
text by
沢田啓明Hiroaki Sawada
photograph byAP/AFLO
posted2021/11/11 17:02
サウジアラビアvs日本について、ブラジルのジャーナリストに聞くと結果だけではなく内容でも酷評だった
別の組を首位で突破した国をラウンド16で奇跡的に倒して悲願のベスト8入りを果たす、というのは余りも虫のよい願望ではないのか。これらについて、次回の記事で検証してみよう。
「優れた選手が大勢いる」は正しい認識なのか?
(疑問3)「優れた選手が大勢いるのに、監督が無能なので勝てない」という認識は正しいか?
日本人選手の個人能力がこの20年ほどで目覚ましい進歩を遂げ、現在では代表の主力のほとんどが欧州のクラブでプレーし、日常的に世界のトップ選手と鎬を削っている。アジアでは、選手育成において最も成功している国であるのは間違いない。
しかし、日本人選手で欧州5大リーグ(イングランド、スペイン、ドイツ、フランス、イタリア)において、優勝を争うような強豪クラブでレギュラーとしてプレーしている選手はほとんどいない。大多数が、欧州5大リーグなら中位以下もしくは2部、さもなくば5大リーグ以外のクラブでプレーしている。
今季の欧州チャンピオンズリーグのグループステージには700人近い選手が参加しているが、日本人はリバプールのFW南野拓実ただ1人である。
世界の強豪国はもちろん、中堅国と比べても、選手の質・量の両面でまだまだ物足りない。しかし、スターが欲しい国内メディアが選手を必要以上に持ち上げるので、ファンは選手を過大に評価しがちなのではないか。
この点についても、今後の記事で検証してみたい。<続く>