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「勝って当然。負ける気はしない」横山武史(22)がデビュー時から信じていたエフフォーリアの未来《天皇賞・秋制覇》 

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島田明宏

島田明宏Akihiro Shimada

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photograph byKeiji Ishikawa

posted2021/11/07 11:01

「勝って当然。負ける気はしない」横山武史(22)がデビュー時から信じていたエフフォーリアの未来《天皇賞・秋制覇》<Number Web> photograph by Keiji Ishikawa

第81回皐月賞を制したエフフォーリアと横山武史

 2着だったヴィクティファルスが次走のスプリングステークスを制し、3着だったシャフリヤールが毎日杯をレコード勝ちした。そうして、この共同通信杯のレベルの高さとエフフォーリアの強さがあらためて証明されたなか、皐月賞を迎えた。

「皐月賞でもある程度勝負になると思いましたが、競馬というのは思いどおりにならないものですし、どんな不利やアクシデントがあるかわからないので、絶対の自信を持って臨んだわけではありませんでした」

 そう話した鹿戸は、皐月賞のパドックでも、横山に対して具体的な指示は出さなかったという。

「皐月賞まで武史は3回レースで乗っていて、この馬のことはよく分かっていましたからね。ただ、ちょっと緊張しているように見えたので『ビシッとやってこい』とだけ言いました。そうしたら笑っていたので、気持ちがほぐれたみたいですね」

第81回皐月賞の発走が迫り…

 発走直前まで、エフフォーリアは、前年の2歳王者ダノンザキッドと1番人気の座を争っていたが、最終的に、僅差の2番人気に支持された。クラシックに人気馬で臨むことになった横山は、どんなレースプランを描いていたのだろうか。

「ある程度好位につけようかなと思いましたが、どんな展開になるかわからないので、固定観念は持たないようにしていました」

 口には出さなくても、鹿戸が抱いていたイメージもそれに近かった。

「スタートが上手な馬なので、ある程度前につけて、何頭かを前に置いた形で行くだろうな、と」

 前日の雨の影響で、午前中は重だった中山の芝コースは、強い風と陽射しを受け、稍重まで回復していた。前が壁になっていても、焦りはありませんでした。

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