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5年前のリオ五輪でも対戦国にトラブル、しかも敗戦…日本のメダル獲得に「初戦は最低でも引分け」が必要な理由《サッカー》
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戸塚啓Kei Totsuka
photograph byGetty Images
posted2021/07/21 11:04
![5年前のリオ五輪でも対戦国にトラブル、しかも敗戦…日本のメダル獲得に「初戦は最低でも引分け」が必要な理由《サッカー》<Number Web> photograph by Getty Images](https://number.ismcdn.jp/mwimgs/4/1/700/img_415f8c538f8e1b5c0785156401ca070b157553.jpg)
5年前のリオ五輪初戦。対戦国にトラブルがあって「有利」と言われていた中、まさかの4-5で黒星スタートとなった
自分たちのほうがコンディションはいいとの前提で試合に入った。ところが、ナイジェリアが意外なほど走れる状況を目の当りにしたら、焦りが忍び寄ってしまう──手倉森監督はそう考えたのだった。
果たして、指揮官の懸念は現実となる。
ナイジェリアに6分、10分と得点を奪われ、一度も先行することができない。日本は4対5で敗れたのだった。
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「耐えて勝つ」ことを合言葉にしてきたチームにとって、4ゴールを奪ったことよりも、5失点を喫したことが重くのしかかった。コロンビアとの第2戦に引分け、スウェーデンとの第3戦は1対0で勝利しただけに、ナイジェリア戦の敗戦が悔やまれた。
5年前を教訓に、とにかく「最善の準備をする」
話を南アフリカ戦に戻そう。
両チームが予定どおりピッチに立ったとしても、直前の準備には大きな開きが生じた。南アフリカの関係者からは、「準備に支障が生じている」との声も漏れている。16年のナイジェリア戦前と同じように、コンディションで相手を上回るという雰囲気が日本を包みつつある。
森保監督は日本代表とU-24日本代表の両チームで、「与えられた環境のなかで、最善の準備をする」ことを徹底してきた。指揮官と選手たちが共有してきたチームのスタンスが、いままさに問われている。
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