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守備を頑張る宇佐美貴史にシュートする東口順昭、ジュビロの中心にいた遠藤保仁… ガンバを4試合撮って感じたこと【激写】 

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原壮史

原壮史Masashi Hara

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photograph byMasashi Hara

posted2021/06/13 11:01

守備を頑張る宇佐美貴史にシュートする東口順昭、ジュビロの中心にいた遠藤保仁… ガンバを4試合撮って感じたこと【激写】<Number Web> photograph by Masashi Hara

自陣のペナルティエリア横で舘幸希と競り合う宇佐美貴史

 かつて守備をしないことを弱点と言われていた時期があったのが嘘のように、今の宇佐美はチームのために走り、しっかりと体を張って守備に貢献してみせる。それ自体は悪いことではないだろう。

 しかし、ここまでたくさん自陣でそうしている姿が写っていると、守備に追われていた、あるいは、守備をするしかなかった、という印象が強くなる。

 こうなってしまった理由は単純で、湘南にペースを握られ続けたからだ。

 パトリックに個の強さを出してボールを収めてもらい、そこから周りがゴールに向かって動き出す、という戦い方をしたかったガンバだったが、その部分を湘南にしっかり対策されると攻撃の手段を失ってしまった。

偶然にも3週間で4試合目のガンバ戦取材だった

 実はこの試合は、約3週間で4試合目のガンバ戦取材だった。5月12日のサンフレッチェ広島戦から始まり、次に16日の浦和レッドダイヤモンズ戦、そして22日のFC東京戦と3試合連続で取材していた。

 これはガンバの状況を考慮して意図的にそうしたわけではなく、4月の時点で決まっていた予定だった。これは個人的な話だが、タイトル争いの行方や昇降格争いの行方によって毎週変化せざるを得ない終盤の時期を除き、大体の予定は1~2カ月前に組んでしまう。

 このタイミングでガンバ戦が続いたのも、ここで向こうに行けば効率よく関西のチームを取材できる(水曜日~日曜日でガンバ、神戸vsセレッソ、京都、ガンバと行けて、しかも最後の吹田は17時開始。その日のうちに東京に帰ることができる)ということと、22日は同日に2試合取材しようと思えば、2試合目は19時開始の東京vsガンバ1択だったことが重なって3連続となり、2日に至っては湘南側を取材する用事があっただけだった。

松波監督体制になって自然と注目が

 しかしご存じのように、広島戦後に宮本恒靖監督が解任され、浦和戦から松波正信強化アカデミー部長が暫定監督としてチームを指揮することになった(湘南戦からは暫定ではなく正式に監督として指揮)。

 その2試合はもともとガンバを目的に行っていたので当然注目していたのは青黒のチームだった。そして、その後の試合でも自然と白いガンバに注目するようになった。

 ただ、どの試合でも、ガンバはおかしかった。

【次ページ】 連勝後の湘南戦、チーム全体の動きを見ると……

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