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ドラ2で独立Lの星→“フル回転しすぎ”後の低迷を経て… 又吉克樹が“与田竜のセットアッパー”で復活【週刊セパ記録】
posted2021/05/25 11:00
text by
広尾晃Kou Hiroo
photograph by
JIJI PRESS
毎週、新型コロナ関係で大きなニュースが飛び込んでくる。先週は広島で菊池涼介らに続き、鈴木誠也などの主力選手が陽性判定になって登録抹消された。
そのために後半の広島-阪神3連戦が延期となり、広島と阪神は1週間で2試合しか消化できなかった。一番試合消化が進んでいるDeNAが47試合なのに対して広島は41試合。こうした未消化分はシーズン終盤の過密スケジュールとなってくるだろう。
筆者は常々ダブルヘッダーの可能性について論じているが、そういう事態も排除せずに柔軟にスケジュールを組んでほしい。
オリックス杉本は3安打すべてが本塁打
<5月17日から23日の両リーグ、投打の好成績選手>
〇パ・リーグ
打撃 ※RCは打撃の総合指標
西川遥輝(日)20打9安1本5点2盗 率.450 RC7.17
レアード(ロ)20打7安3本5点 率.350 RC6.60
中村奨吾(ロ)20打9安1本4点 率.450 RC6.12
岡島豪郎(楽)22打9安2点 率.409 RC5.86
柳田悠岐(ソ)17打7安2本7点 率.412 RC5.76
日本ハムの西川はこのところ3番を打っているが、打撃好調に加えてこの週は5四球を選び出塁率.560を記録した。ロッテのレアードは最多タイの3本塁打で、もう一人はオリックスの杉本だが、14打数3安打、つまり本塁打を3本打っただけという極端な記録である。
西武の若林楽人は4盗塁を決めて40試合で20盗塁をマーク。このペースでいけば2011年のソフトバンク、本多雄一以来の「シーズン60盗塁」突破の可能性が出てくる。ただ若林はリーグ最多の7盗塁死と成功率は高くない。このあたりが今後の課題だ。
投手 ※PRはリーグ防御率による総合指標
マルティネス(ソ)1登1勝7回 率0.00 PR3.34
則本昂大(楽)1登1勝6回 率0.00 PR2.86
アーリン(日)1登1勝5回 率0.00 PR2.38
美馬学(ロ)1登7回 率1.29 PR2.34
髙橋光成(西)1登1勝7回 率1.29 PR2.34
ソフトバンクは千賀滉大が離脱し、規定投球回数以上は石川柊太だけだったが、5月になって初登板したニック・マルティネスが3試合でQS(6回以上投げて自責点3以下、先発投手の最低限の責任)を達成。日本ハムから移籍した当初、注目度こそ低かったが、ここへ来て大きな力になっている。
一方で日本ハムのアーリンは先発、救援で3試合を投げてから5月9日を最後に登板していなかったが、5月23日の西武戦で5回無失点の好投を見せた。救援投手では、松井裕樹が3セーブ、安樂智大が3ホールドと楽天勢が活躍した。