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「夢はアストンマーチン」パラ馬術・高嶋活士が抱く意外な野望に、松岡修造、思わず固まる 

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松岡修造

松岡修造Shuzo Matsuoka

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photograph byYuki Suenaga

posted2021/05/30 11:03

「夢はアストンマーチン」パラ馬術・高嶋活士が抱く意外な野望に、松岡修造、思わず固まる<Number Web> photograph by Yuki Suenaga

馬に乗っていると、まったく障がいを感じさせない高嶋選手。参加クラスの競技レベルは五輪なみだという

高嶋:実は僕、会社員に憧れがあったんですよ。中学を卒業してすぐ競馬の世界に入ってしまったので、会社員の世界がどんなものか見てみたい気持ちがありました。さいわい2017年にJOC(日本オリンピック委員会)の「アスナビ」という就職支援制度を通して、現在お世話になっているコカ・コーラ ボトラーズジャパンに入社することができて、騎手だった頃よりも何かこう、人の役に立っていたり、社会の誰かの役に立っている実感があります。

松岡:レースで勝つことに全てを懸けていた活士さん、人としての幅が広がったんですね。

高嶋:どんな仕事でも誰かのためになっているとは思うんですけれども、競馬の騎手だった頃は騎乗の技術を極めるとかレースでの駆け引きを楽しむとか、ほぼ自分のために働いていた気がします。

パラ馬術を競技として見てもらいたい

松岡:ここはストレートに聞きます。活士さんはパラアスリートとして東京パラリンピック出場を狙っています。パラリンピックというものをどう捉えていますか?

高嶋:まず、障がいといっても程度が軽いものから重いものまでいろいろあるし、種類も本当にさまざまです。その中で僕の場合はグレードⅣというパラ馬術では2番目に軽い障がいのクラスにいて、オリンピックの馬術競技に引けを取らない技術が必要になってくるレベルです。だから自分をアスリートとして見てもらいたいし、パラ馬術を競技として見てもらいたいというのがあります。普段の生活でも障がい者としてではなく、「高嶋活士」として見てほしいです。

松岡:そこですよね。日本の人たちが障がいのある方に声をかけるときに、戸惑ったり、遠慮したりする部分って。残念ながら、まだまだ心に壁があるように感じます。でもパラリンピックはスポーツを通してその壁を取り払う一つのチャンスだと思うんです。

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