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「夢はアストンマーチン」パラ馬術・高嶋活士が抱く意外な野望に、松岡修造、思わず固まる

posted2021/05/30 11:03

 
「夢はアストンマーチン」パラ馬術・高嶋活士が抱く意外な野望に、松岡修造、思わず固まる<Number Web> photograph by Yuki Suenaga

馬に乗っていると、まったく障がいを感じさせない高嶋選手。参加クラスの競技レベルは五輪なみだという

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松岡修造

松岡修造Shuzo Matsuoka

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Yuki Suenaga

 2013年2月に起きた競馬の落馬事故によって、右の手足に麻痺が残った高嶋活士選手だが、パラ馬術の相棒ケネディを乗りこなす姿は体に障がいがあることをほとんど感じさせない。日常生活でも、もともと右利きだったのを左利きに変えたり、右足に装具をつけたりすることで障がいによる不便をカバーできている。

 パラ馬術に打ち込む一方で社会人として一般企業で働き、健常者と遜色ない暮らしをしている高嶋選手は障がいやパラリンピックというものをどう捉えているのだろう? 松岡さんが単刀直入に切り込んだ。(全4回の4回目/#1#2#3へ)

#3高嶋活士が語る競馬と馬術の騎乗の大きな違い…「馬と共にもっと気楽に楽しく」に修造が共感する より続く

会社員として人や社会の役に立てていると実感

松岡:これまで大勢のパラアスリートを取材させてもらって、いろいろな障がいのお話を伺ってきましたけれども、活士さんほど障がいを感じさせない方はなかなかいない気がしています。ご自分ではどう思われますか?

高嶋:それはありますね。乗馬に関しては健常者に負けない気持ちで取り組んでいますし、日常生活でも普通に街を歩いています。電車に乗った時も優先席には座りません。

松岡:平日はお仕事もされているんですよね?

高嶋:はい。毎朝8時くらいに厩舎に来てケネディのブラッシングなどの世話をして、乗馬の準備をします。それから1時間ほど練習をして、午後から仕事をする毎日です。

松岡:会社員生活にはすんなり馴染めましたか?

【次ページ】 パラ馬術を競技として見てもらいたい

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