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「牝馬の時代」か、三冠馬の逆襲か。~大阪杯から読む古馬王道戦線~
posted2021/04/19 07:00
text by
太田尚樹(日刊スポーツ)Naoki Ota
photograph by
Keiji Ishikawa
女帝が去った2021年の中長距離路線。第1戦となる仁川の2000mを制したのは、三冠馬でもなく、三階級制覇を狙う快速馬でもなく、小さな馬体の新星だった。一方、豪脚自慢の牝馬三冠馬とグランプリホースは海の向こうでターフを駆ける。覇権を巡る、五つ巴の戦い。その行方を関係者の言葉とともに追いかける。
桜を散らす大粒の雨は、開花した素質を際立たせたように思えた。4月4日、今年最初の王道GI大阪杯。出走馬最軽量422kgのまだ頼りなげな4歳牝馬レイパパレは1頭だけ土つかずの姿で帰ってきた。三冠馬コントレイルや短距離女王グランアレグリアが泥まみれで引き揚げてきたのとは対照的だった。GI馬5頭を寄せつけもしない4馬身差の逃げ切り。初戦から手綱をとる川田将雅騎手も賛辞を惜しまない。