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箱根駅伝出身、現役選手…急増する“ラン系YouTuber”「収入は?」「どう撮影する?」人気ランチューバーに聞く

posted2021/04/07 06:00

 
箱根駅伝出身、現役選手…急増する“ラン系YouTuber”「収入は?」「どう撮影する?」人気ランチューバーに聞く<Number Web> photograph by Tomosuke Imai

ランニング系YouTubeチャンネル『ランニング食堂』を配信する山田祐生さん

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佐藤俊

佐藤俊Shun Sato

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Tomosuke Imai

 近年、なりたい職業ランキングで上位にランクインするなど、今や“人気職業”となったYouTuber(ユーチューバー)。様々なジャンルのチャンネルが開設されているが、市民ランナーのマラソン熱の高まりや健康志向によるランニングブームに後押しされ、「ランニング系ユーチューバー」がいま注目を集めている。

 フルマラソン2時間17分37秒という驚異的なタイムを持ち、2019年には富士山マラソン(2019年、男子25~29歳)、湘南国際マラソンで優勝している市民ランナー・山田祐生さんも、登録者数1万登録者数1万5900人(4月6日現在)のYouTubeチャンネル『ランニング食堂』を運営しているランニング系ユーチューバーだ。

「ランニング系ユーチューバー」とは一体どんな活動をしているのか? 山田さんにお話を伺った(全2回の1回目/#2に続く)。

 ◆◆◆

 ランニング系YouTubeチャンネル『ランニング食堂』では、マラソンのレース模様や練習シーンなど、山田さんという1人の市民ランナーの日常が配信されている。なかでも視聴回数が多いのが、帽子にカメラをつけて走り、レースや練習で走っているシーンを見せる動画だ。

――レース中の動画は、帽子にカメラをつけて撮ってるんですよね。

「そうです。別のランニングユーチューバーの人がやっているのを見て始めました。帽子のつばにネジをつけてカメラを取り付けられるようにしていて、被るときに少しキツめにして被っています」

――その状態でレースをすべて録画している?

「1回に撮影できる時間が1時間半ぐらいでフルマラソンは全部が撮れないので、スタートとか、集団から抜け出すところとか、見どころだと思うシーンでスイッチを入れています。たまに電源が落ちて撮れなくなったり、スイッチを押したはずなのに撮れていないことがあるんですけど(笑)。それでも、レースに大きく影響するようなトラブルはないですね」

給水ミスやキツそうな声… まさに「ロードムービー」

 動画は実際に見てもらえるとわかるが、純粋におもしろい。山田さん曰く「マラソンは(1キロ)3分15秒ペースで駆け引きできる状態でしか走っていないのでキツくない」とのことだが、最後はキツそうだし、レース中にいろんなことが起こる。給水ミスしたり、集団に追いついたり離れたり、勝負どころで前に出たり……。また同時進行で、心境をテロップで説明される。普段ランニングをしない人でもエンタメ感覚で見られるコンテンツになっていて、まさに「ロードムービー」だ。

――「神回」と思える動画はありますか。

【次ページ】 いま、ランチューバーが求められる理由

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山田祐生

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