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クラファン、ふるさと納税にリモートハイタッチ! コロナ禍でもフェンシングは前へ!
 

text by

太田雄貴

太田雄貴Yuki Ota

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photograph byJapan Fencing Federation

posted2020/11/01 17:00

クラファン、ふるさと納税にリモートハイタッチ! コロナ禍でもフェンシングは前へ!<Number Web> photograph by Japan Fencing Federation

全日本選手権のオープニングアクトではダンスを取り入れていた

各種目の国内ランキング上位16名のみの参加

 今回の全日本予選では、前出のアプリ「Player!」で、予選全試合の映像を配信することができました。これは実は協会の歴史でもはじめてのこと。選手を最少人数に絞ったからこそではあるのですが、予選から試合を全国に配信できたのは画期的なことです。

 出場選手たちの顔写真や試合の情報も、合わせて協会ホームページに集約しました。そして、Yahoo! JAPANのスポーツのトップビューから協会サイトへと飛んでいただけるようにスポーツナビさんにお力添えいただいた結果、1日あたり5万人超のユーザーが協会ホームページを訪れてくださいました。環境の整備によって、これまでになかったフェンシングへの動線を用意することができた、といえます。

 また、感染症予防策として、出場者を最少人数に絞った、とさきほど記しました。今大会は、いつもと異なり、各種目の国内ランキング上位16名のみの参加となりました。出場できなかった選手や関係者のことを考えると、苦渋の決断ではありました。

「リモートハイタッチ」というICT技術

 一方で、大会運営については、新たな「かたち」が見えてきたのも、事実だと思います。

 これまでの大会は、目の前にいるお客さんに喜んでいただけることを一番大切にしてきました。

 それが今回は、配信のみという形で予選から試合を平常開催よりも遥かに多くの方にご覧いただくことになった。こうした取り組みの中で、選手たちの市場価値をより高めていく時代へと突入した、ともいえるでしょう。

 この露出が呼び水となって、新たに企業の方々に協賛いただいたり、選手へのスポンサードが成立したり、遠征費を出していただいたり、ということにつながっていく可能性もあります。また将来的に、大会運営自体をマーケットに合わせて変化させていく道もあるのではないか、と感じられるようになりました。

 そう思えたのは、これまで支援をいただいた数多くの企業に加えて、今大会においてNTT西日本さんの力強いサポートをいただけたからです。

 今大会では、今年6月から始まった取り組み「Fencing Next Era Challenge」の中で、NTT西日本の持つICT(情報通信技術)をフルに活用することができました。

 たとえばリモートビジネスチャットツール「elgana」。このツールを使わせていただくことによって、私たちはリモートの状況下でも、大会準備を着々と進めることができました。

 また、女子エペ決勝では、選手たちから遠く離れて応援する家族たちと画面越しに思いを伝え合うことができる、「リモートハイタッチ」というICT技術を導入することができました。見事優勝した佐藤希望選手が、お子さんと「リモートハイタッチ」した微笑ましい場面は、今大会のハイライトのひとつです。

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