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渡邊雄太が“バブル”内の今を語る。
筋力アップでNBAでの生き残りへ!
posted2020/07/21 20:00
text by
宮地陽子Yoko Miyaji
photograph by
Getty Images
渡邊雄太(メンフィス・グリズリーズ)がブロックに行く上から、チームメイトで新人王有力候補のジャ・モラントがダンクを狙う。フロリダ州のESPNワイド・ワールド・オブ・スポーツ・コンプレックス(WWOSC)で行われているNBA再開に向けた、グリズリーズのチーム練習での一幕だ。
といっても、現在練習はごく限られたメディアにしか公開されていず、この場面も、アシスタントコーチら、何人かの関係者がSNSに投稿したことで世間に公開された。
投稿した1人、グリズリーズのアシスタントコーチによると、モラントはその後、渡邊の上からダンクを決めたのだという。モラントは「僕の仲間を晒すようなことするなよ。いいディフェンスだったけれど、オフェンスがそれより上だっただけさ」とコメントしていた。
グリズリーズを待ち受ける熾烈な順位争い。
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グリズリーズがWWOSCでチーム練習を再開して1週間が過ぎた。
NBAチームは新型コロナウイルス感染対策として、外の世界から隔離された“バブル”空間を作ることでシーズンを再開しようとしている。そのため、取材はもっぱらZOOM会見中心。コーチや選手たちがカメラ越しに語る言葉や、リーグが公開する限られた映像から推測するしかないのだが、若く上り調子のチームとして注目されるグリズリーズの練習は、明るく、いいムードの中で行われているようだ。
3月11日にリーグが中断されたとき、グリズリーズはプレイオフ圏内のウェスタン・カンファレンス8位と、シーズン前の予想以上の成績をあげていた。すぐ後をポートランド・トレイルブレイザーズやニューオーリンズ・ペリカンズなどの強敵が追っており、ウェストの8位争いは再開後の一番の注目ポイントでもある。