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巨人OBがズバリ「田中、甲斐…大型補強でも巨人が優勝候補筆頭ではない」“キャッチャー多すぎ問題”に本音「(小林誠司は?)人的補償、誰が外れてもおかしくない」
posted2024/12/26 17:36
text by
曹宇鉉Uhyon Cho
photograph by
JIJI PRESS
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「阿部監督は絶対的なキャッチャーが欲しかったはず」
――このオフ、巨人の積極的な補強が注目を集めています。ライデル・マルティネス投手との超大型契約に加えて、野手陣ではソフトバンクからFA権を行使した甲斐拓也選手の獲得も発表されました。この補強について、小笠原さんはどう見ていますか?
小笠原道大(以下、小笠原) まず肩の強さ、キャッチャーとしての実力を高く評価して獲得に動いた。加えてリード面やインサイドワークも含めて、投手陣がさらに成長することを見込んでの補強でもあると思います。菅野智之がメジャーに移籍したことも踏まえて、セ・リーグ連覇に向けて新しいスパイスが必要だった、というところでしょうね。
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――今年の巨人は、主に岸田行倫選手(28歳)、大城卓三選手(31歳)、小林誠司選手(35歳)の3人でキャッチャーを回していました。一軍でマスクを被った数は岸田選手が79試合、大城選手が45試合、小林選手が41試合です。「キャッチャーが多すぎる」と見ることもできると思いますが、32歳の甲斐選手を補強した意図はどこにあるのでしょうか。
小笠原 今年は捕手を固定できなかったので、阿部(慎之助)監督としては143試合の大半でスタメンマスクを被るような絶対的なキャッチャーが欲しかったはずです。力のある甲斐が加わることによって、相乗効果で他のキャッチャーもよくなる、というのが理想ですよね。ただ実際にどういった化学反応を起こすのか……。人がやることですから、うまくいくとは限らない。「捕手の駒がだぶついている」という見方もありますが、甲斐が怪我で離脱してしまう可能性もあるし、戦力は揃っているに越したことはないでしょう。
小林誠司がプロテクトリストを外れる可能性は?
――気になるのは、FAの人的補償の行方です。「28人のプロテクトリスト」に誰の名前があって、誰が外れているのか……。さまざまな予想が出るなかで、甲斐選手に押し出される形でベテランの小林選手が外れる可能性も取り沙汰されています。