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久保竜彦の忘れられない左足一閃。
あのチェコ戦が今も心に残る理由。
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戸塚啓Kei Totsuka
photograph byAFLO
posted2020/04/28 20:00
![久保竜彦の忘れられない左足一閃。あのチェコ戦が今も心に残る理由。<Number Web> photograph by AFLO](https://number.ismcdn.jp/mwimgs/d/9/700/img_d922c40a3c07f4c6aa9763b8c01fe103150544.jpg)
久保竜彦は純粋に点を取ることに特化していた。ポリバレントとは程遠いが、それゆえにファンに夢を見させる選手だった。
ピッチ外では、恐ろしく控えめである。
「前半に点が取れなかったら、ハーフタイムに代えられてもしかたないと思ってます」と、久保は話していた。「点を取るぐらいしかできないですから、それ以外のことを求められてもできないので」と。
ピッチ外では恐ろしく控え目である。チェコ戦後に記者に囲まれると、視線を足元に落としたまま「決まって良かったです」とだけ話してバスへ乗り込んだ。
6月のインド戦で先制点を決めたあとは、「適当に合わせました」と振り返った。フォトジェニックなジャンピングボレーを「適当」と言うところがまた、久保らしかったと言うべきだろう。飾り気のないコメントはむしろ好感度を呼び、それがまたピッチ上での魅力を引き立たせた。
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