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五輪サッカーは本番直前が勝負。
親善試合中止はシリアスではない。

posted2020/03/12 11:30

 
五輪サッカーは本番直前が勝負。親善試合中止はシリアスではない。<Number Web> photograph by AFLO

久保建英ら五輪世代の選手たちは、それぞれ成長している。このタイミングでの代表活動削減をそこまでシリアスに捉える必要はない。

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佐藤俊

佐藤俊Shun Sato

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 今月下旬に開催予定だったU-23日本代表親善試合の南アフリカ戦とコートジボワール戦が新型コロナウィルスの影響で中止になり、代表の活動も実施しないことになった。世界的に感染が広がり、日本も対応に追われている中、この中止は致し方ない。

 U-23アジア選手権(タイ)でグループリーグ敗退を喫したチームが、強化に必要な親善試合を2つ失い、東京五輪に向けて遅れていたチーム作りがさらに遅れてしまう。

 そのため、世論的には「東京五輪の代表チーム、大丈夫かよ」と森保一監督の今後を不安視する声が大きいが、個人的には今の段階でのチーム作りの遅れについてはほとんど心配ないと思っている。

 別に楽観的な観測を述べているわけではない。

 U-23日本代表のチーム作りは、本大会ギリギリになってようやく始まると言っても過言ではないからだ。

五輪のチームは直前まで決まらない。

 五輪代表はその性質上、強化が非常に難しい。

 本大会に至るまで数名の主軸はいるが、選手が急激に成長したり伸び悩んだりして、大きく入れ替わるのが常だ。海外組も毎回招集できるわけではないし、期待していた選手が試合に出られず、燻ってしまうケースもある。

 また、本大会に挑むチームにはOA(オーバーエイジ)枠を使用し、年長の選手が入る場合もある。

 そのタイミングで、チームの戦い方やムードがガラリと変わるケースも多い。OAの選手の影響力は大きく、OAを使用したチームは概ねこの傾向がみられる。それが本格的なチーム作りが始まるのが本大会ギリギリである所以である。

【次ページ】 4位だったロンドン五輪のケース。

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