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「日本と何が違うのか」という興味。
藪恵壹が語るメジャー挑戦の意義。
 

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藪恵壹

藪恵壹Keiichi Yabu

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photograph byKyodo News

posted2020/02/04 20:00

「日本と何が違うのか」という興味。藪恵壹が語るメジャー挑戦の意義。<Number Web> photograph by Kyodo News

レイズ入団会見で笑顔を見せる筒香。同じくMLBに挑戦する秋山も含め「ポテンシャルはある」と藪は日本人野手2人に期待を寄せる。

現役ドラフトで学ぶべき点。

 メジャーへの追随という意味では、現役ドラフトが早ければ今年の7月から導入されるようですね。選手の立場からすれば、1球団という狭い世界で飼い殺しにされずに済むわけですから、制度の導入そのものには賛成です。ただ、現状では両手を挙げて、とはいきません。

 この現役ドラフトシステムの基となった制度を、メジャーではルール・ファイブ・ドラフトと言います。これは獲得した選手を次のシーズン中、ベンチ枠に登録し続けなくてはならないというルールです。

 燻っている選手を活かすという制度本来の目的から考えれば、日本でも、獲得した選手は一定の期間一軍に入れなければならないといったルール、縛りを設けるべきだと思います。それがないままでは、飼い殺しのままたらい回しにされるといった不幸を招きかねません。制度の意味そのものがなくなるおそれさえあります。

 年金制度にしてもそうですが、MLBで設けられている制度は、年月を経てルールが追加されてきたことで、より強固な意義を持つものとなっています。決して間に合わせではなく、かなり考えて作られたものだということです。メジャーに追随するのは良いですが、制度の外枠だけを見て中途半端に模倣するのではでなく、細かいルールまでしっかりと考慮して、選手のためになる制度を作り上げてほしいですね。

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