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「日本と何が違うのか」という興味。
藪恵壹が語るメジャー挑戦の意義。

posted2020/02/04 20:00

 
「日本と何が違うのか」という興味。藪恵壹が語るメジャー挑戦の意義。<Number Web> photograph by Kyodo News

レイズ入団会見で笑顔を見せる筒香。同じくMLBに挑戦する秋山も含め「ポテンシャルはある」と藪は日本人野手2人に期待を寄せる。

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藪恵壹

藪恵壹Keiichi Yabu

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Kyodo News

 2019年のシーズンオフは、球界を代表する選手の動向に注目が集まりました。

 特に筒香嘉智、秋山翔吾の両選手は、日本人野手として久々のMLB挑戦です。ポスティングシステムを利用した筒香は昨年12月半ばにレイズと、海外FA権を行使した秋山はその約3週間後にレッズと契約を結びました。

 この時期の差は期待度というわけではなく、単に使用した制度によるものだと思います。FA権を行使した場合はメジャーの選手たちと同じ土俵に乗ることになりますから、今オフのように大物が多いと日本人選手の契約締結は先延ばしになりがちです。

 その点、ポスティングシステムは交渉期限が定められていますから、それが筒香にとっては良い結果をもたらしました。もっとも、これは悪い方向へと働いてしまうこともままあります。今オフでの移籍が叶わなかった広島の菊池涼介は、その典型的な例と言えるでしょう。

活躍するポテンシャルは持っている。

 気になる両選手の活躍の可能性ですが、2人とも向こうでも通用するだけのポテンシャルは持っていると思います。特に秋山は、リーグもタイプも違いますが、どこかイチローを彷彿とさせますね。筒香は本塁打の数が25本に届くかどうかがポイントになるのではないでしょうか。

 とはいえ、どちらも複数年契約を勝ち取っています。契約で縛られているということは、ある意味すぐには活躍しなくても良いということ。日本より人数が多く、選手のタイプも様々なMLBにおいて、相手の情報もない1年目から成績を残すことが難しいのは当然です。焦らずに、キャンプやシーズンの序盤は情報のインプットや相手へのエサ撒きの時期と割り切って、契約期間をトータルして結果を残すことを意識してほしいですね。

 また、投手では山口俊もポスティングシステムを利用し、ブルージェイズと2年契約を結びました。彼を送り出した巨人の場合、このメジャー移籍には世代交代を推し進めようとする原監督の考えもあるように思います。菅野智之も数年でメジャーに踏み出すようですし、チーム作りにもメジャー挑戦が一役買う面があると言えそうです。

【次ページ】 柳田、坂本、則本らの長期契約。

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