酒の肴に野球の記録BACK NUMBER
松坂世代の戦いは40歳以降も続く。
5人の現役+コーチ転身の全リスト。
posted2020/02/05 11:50
text by
広尾晃Kou Hiroo
photograph by
Kyodo News
何気なくスマホを見ていたら「今年40歳と聞いて驚く女性有名人」というのが目に入った。広末涼子、優香、壇蜜、竹内結子、小池栄子などなど。あの広末涼子が40歳か、ということは彼女にとって中学の同級生だった藤川球児も40歳か……そうか「松坂世代」も40歳か、と思い至った。
1998年、春夏の甲子園を沸かせた松坂大輔をフラッグシップとする「松坂世代」も、いよいよ40歳となる。この春季キャンプに現役選手で参加しているのは、5人だけだ。所属と誕生日とともに紹介しよう。
松坂大輔(西武)
1980年9月13日
和田毅(ソフトバンク)
1981年2月21日
久保裕也(楽天)
1980年5月23日
渡辺直人(楽天)
1980年10月15日(コーチ兼任)
藤川球児(阪神)
1980年7月21日
2019年は8人だったが、日本ハムの實松一成、広島の永川勝浩、ヤクルトの館山昌平が、昨シーズン限りで引退した。つまり、不惑の年まで現役を続けている選手は5人になったのだ。1998年ドラフトを皮切りに90人以上がプロ入りしたが、いよいよ松坂世代にもプレーヤーとして黄昏の時が来ている。
このなかで特に注目したいのは、藤川。あと9セーブ(日米通算ではあと7セーブ)で250セーブを達成す。松坂世代として初となる「名球会」入りがかかるからだ。一方、松坂は古巣復帰が引退の花道になるのかどうか。シーズン序盤に注目だろう。
久保裕也はNPBで8番目の高齢に。
ちなみに2020年のNPB現役選手の最年長は、1977年4月26日生まれ、開幕してすぐに43歳になる阪神・福留孝介である。続くのは中日・山井大介(1978年5月10日)、阪神・能見篤史とヤクルト五十嵐亮太(1979年5月28日)、広島・石原慶幸(同9月7日)、ロッテ細川亨(1980年1月4日)、ヤクルト石川雅規(同1月22日)の順となる。
松坂世代の現役選手で最も誕生日が早い久保裕也は、NPB内では8番目の高齢選手である。