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平泳ぎ100m、200m五輪代表は?
新星の登場で四つ巴の大混戦に。
posted2020/02/02 19:00
text by
松原孝臣Takaomi Matsubara
photograph by
Getty Images
数ある競泳の種目の中でも、日本が強さを誇ってきた1つが平泳ぎだ。
21世紀に入ってからの日本選手の活躍を見ていくと、男子では北島康介の名前が上がる。2004年アテネ、'08年北京での100、200m2冠は忘れがたい。'12年のロンドン五輪では立石諒が200mで銅メダルを獲得している。女子も鈴木聡美、金藤理絵と2名の五輪メダリストがいる。
代表争いでも、激しい戦いが繰り広げられてきたが、今年もまた、男子平泳ぎに有力選手がひしめく状況が生まれている。
まずは渡辺一平がいる。
大学2年生だった'16年、リオデジャネイロ五輪200m準決勝でオリンピックレコードをマーク、決勝では6位入賞を果たした。
'17年、2分6秒67の世界新記録(当時)を樹立。同年の世界選手権で銅メダルを獲得すると、昨年4月の日本選手権200mで初優勝、世界選手権で2大会連続銅メダルを手にした。
渡辺と競ってきた小関。
現在22歳の渡辺と競ってきたのが小関也朱篤(やすひろ)。今年3月に28歳を迎える。
リオ五輪は、100m6位、200m5位。翌年の世界選手権は100mこそ4位だったものの200mで銀メダルを手にした。ただ、昨年の世界選手権は200mには出場できず、100mも4位にとどまった。
小関の200m代表を阻んだのが、現在25歳の小日向一輝だった。昨年の日本選手権で2分8秒57と4年ぶりに自己ベストを出し、小関を抑え2位。初の世界選手権の200mは準決勝で9位の結果を残している。
この3人が代表争いの中心になると思われていたが、そこに名乗りをあげたのが佐藤翔馬だ。