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大阪桐蔭、天理、智弁学園は対応中。
高校野球の指導に迫る変化の波。

posted2020/02/03 07:00

 
大阪桐蔭、天理、智弁学園は対応中。高校野球の指導に迫る変化の波。<Number Web> photograph by Hideki Sugiyama

パワハラに指導者がビビる時代に、 球児たちが発揮すべき「聞く力」。

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氏原英明

氏原英明Hideaki Ujihara

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Hideki Sugiyama

 第92回選抜高校野球大会に出場する32校が発表された。

 その顔ぶれを見ると、強豪私学が軒並み顔をそろえ、大会1カ月以上前から早くも盛り上がりを見せている。

 そんな今年の話題はというと「球数制限」だ。

 昨年4月に発足した「投手の障害予防に関する有識者会議」が回答を出し、その中で、日本高校野球連盟は「1週間500球以内」の球数制限に踏み切る。詳細はこれから明らかになっていくと思うが、選抜に向けて取材をしていると、必ずこの話題になる。

「1週間500球以内」の制限については、様々なところで議論が噴出している。「やりましたというだけの策」という声が大半だが、現場で感じるのは、指導者たちの意外な反応である。

「国際ルールに準じるのかなと思っていました」

 そう語っていたのは、天理の監督・中村良二さんだった。

 母校を率いて4年目になる“元プロ”の指導者だが、かつては天理大から少年野球チームまで、たくさんのカテゴリーを指導してきた人物だ。

 時代の変化の波は感じていて、「いずれそうなっていくでしょうね」と今回の決定はあくまでスタートと受け止めている。

智弁学園や大阪桐蔭の監督は。

 その天理の同県のライバル・智弁学園の小坂将商監督も同じような意見だった。

「1週間300球くらいになるのかなと思っていました。(選手の健康面について)徹底するならトコトンした方がいいと思います。それこそWBCみたいに」

 そして、2度の春夏連覇を達成した大阪桐蔭の西谷浩一監督は「制限がかかることに不満はありませんが、(自チームの)どの投手がどれほどの投球数が投げられるのかを知っておくことが指導者の役目の1つだと思っています。制限がかかる・かからないに関わらずね」とコメントしている。

【次ページ】 昔はゲンコツ一発だった。

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